いやー、反省反省。
ドヤ顔で(?)血統を語っていたのに、終わってみれば注目馬は2頭とも惨敗。
詳しくは以下の記事に書いているが、記事を参考に馬券を買った皆様にはお詫びしたい。私自身も2頭の馬券を買ってダメージを受けているので、お許しいただきたい。
函館2歳ステークス2026のレース回顧
- 優勝馬 フェリチタ(牝2、9人気)
- 父 タワーオブロンドン
母 ジャストザハピネス(母父 ハーツクライ)
厩 舎 鈴木孝志(栗東)
騎 手 横山和生
馬 主 カナヤマホールディングス
生産者 前田ファーム
戦 績 2戦2勝(函館2歳S)
個人的に注目していたロンドンガーズ(3人気)は早々に脱落。直線で先に抜け出したイモージェン(2人気)をフェリチタが外から差し切った。
2着のイモージェンは、パドックを見て一目で「いい馬だ」と思った。いかにも走りそうな馬、という感じで、逆に言うと、それ以外の馬たちはまだまだ見た目が幼い印象であった。
血統面で注目していたダマスクとクロリスは、悪くはないが、それほど目立つような馬ではなかった。
ダマスクは大きく出遅れたのが痛かった。最後はいい脚で伸びてきていて、乗っていた黛騎手も決して芝がダメということではない印象の様子。
クロリスは、芝を走るスピードがなかった。ダートならいけるだろう。
予報通り雨が降って重馬場になったが、レースの時刻には晴れていた。ただ、勝ちタイムは1分10秒台という遅いタイムだったことから、やはり相当パワーのいる馬場だっただろう。
そういう意味で、ダートで勝ちあがり、欧州スタミナ型マイナー血統(ハイペリオン系、ブランドフォード系、セントサイモン系など)を豊富にもっている2頭に注目した点は悪くなかったと思うが、この観点だけでは足りなかったかもしれない。
実は、過去5年の優勝馬の血統をよく見ると、欧州スタミナ型マイナー血統だけでなく、ナスルーラ系の血統も豊富に持っていて、この点が予想に欠けていた。ナスルーラ系とは、例えば、ボールドルーラーやグレイソヴリン、ネヴァーベンドなどを祖先にもつ系統で、優勝馬のフェリチタも5代血統表の中に多数持っている血統である。
今のところの私の研究では、ナスルーラ系の血統はスピードとダート適性にプラスの影響を与える印象があり、ダートの短距離が得意な馬にこの血統が多い傾向を発見していた。
しかし、もしかすると、欧州スタミナ型マイナー血統と同じように洋芝や重馬場適性にもプラスの影響を与えるかもしれない。フェリチタには欧州スタミナ型マイナー血統が少ないので、ナスルーラ系の血統がパワーを与えていると考えることができる。
ただ、フェリチタに関してはそもそも血統のバランスがよい。メジャーorマイナー関係なく、様々な血統をまんべんなく持っていることから、私の仮説によれば、大物になる可能性も考えられる。
すでに大物感のあるイモージェンも含めて、1~2着の牝馬たちは阪神ジュベナイルフィリーズあるいは桜花賞を目指すような馬になるかもしれない。
小倉記念2026のレース回顧
- 優勝馬 ゼンダンハヤブサ(牡4、10人気)
- 父 スマートオーディン
母 オーガストウェイ(母父 アグネスタキオン)
厩 舎 橋田宣長(栗東)
騎 手 酒井学
馬 主 小濱正智
生産者 スカイビーチステーブル
戦 績 18戦4勝(小倉記念)
小倉記念も人気薄が勝った。しかも、3勝クラスからの格上挑戦でいきなり重賞を制覇したのだ。
勝ったゼンダンハヤブサは、中団でしっかり脚をためて、直線で一気に末脚を爆発させた。1番人気のジョバンニが迫ったが、軽斤量もあって最後まで脚色は鈍らなかった。
逆に、ジョバンニは勝ち馬より5.5kg斤量が重かったことを考えれば、さすがと言える内容。ただ、今後GⅠを目指すには物足りない結果かもしれない。
結果的に、4歳馬たちが上位3着までを独占した。3着に粘ったレーゼドラマも、ようやく3歳春に見せた粘り強さが戻ってきた印象。
一方、競走中止した9歳馬のエヒトだが、左後肢ハ行という診断だったようで、最悪の事態には至らなかった様子。今年に入って重賞で年齢を感じさせない素晴らしい走りをしていただけに、残念。
しかし、ゼンダンハヤブサの父がスマートオーディンというところが面白い。
スマートオーディンはマカヒキやサトノダイヤモンド、リオンディーズらと同世代で、2歳から3歳にかけてはクラシックも狙えそうなくらいの活躍を見せていた。しかし、屈腱炎で2年も休養することになってしまい、復帰後は阪急杯を勝ったものの、最後までGⅠには手が届かなかった馬だ。
昨年天国に旅立ったダノンシャンティの唯一の後継種牡馬ということで、スマートオーディンには頑張ってほしいのだが、実は、血統的にかなり見込みのありそうな種牡馬なのだ。
先日、新種牡馬エフフォーリアの血統的なポテンシャルの高さについて解説したのだが(以下の記事参照)、エフフォーリアと同じように、スマートオーディンの血統はバランスがとてもよく、どんな繁殖牝馬が相手でもそれなりにいい馬が出てきそうな馬なのだ。
ただ、エフフォーリアと違って、そこまで質の高い繁殖牝馬は集まらないだろう。だからこそ、ゼンダンハヤブサの活躍はスマートオーディンの種牡馬としてのポテンシャルの高さを証明する貴重なケースなのだ。
JRAに登録しているスマートオーディン産駒は11頭しかいない。その中から1頭の重賞勝ちが生まれた。この事実が種牡馬の能力を表してはいないだろうか?