先日、外向型の人に向けた競馬ビジネスについて記事を書いた。
これまでは、あまりにマニアックな動画をYouTubeで出し続けてしまっていたが、これはコアな競馬ファン向けの内容であって、ライトに競馬を楽しみたい(正確には”楽しんだ気になりたい”)外向型の人には全くウケない内容だった。
外向型の人に向けたコンテンツとしては、YouTubeのライブ配信がある。どうやら、素人の私が勝手にレースの実況をして騒いでいる配信が多少ウケているようだ。「誰が見るんだろう?」と自分でやって自分で不思議に思っていたが、おそらく、外向型の人が”楽しんだ気になる”コンテンツになっているのだろう。
“楽しんだ気になる”というのは、言い換えれば、”ミーハー“とか”にわか“ということになるだろう。これは、競馬ガチ勢からすれば馬鹿にしたような言い方なのかもしれないが、私などは、「競馬が盛り上がればそれでいいじゃないか。ミーハー・にわか万歳!」と思ってしまうのだ。
ウマ娘ファンに対する競馬ガチ勢の毛嫌いも似たところがあるかもしれない。しかし、ウマ娘ファンは、どちらかというと内向型の人が多いかもしれないが、ミーハーな人たちというのは、単に競馬をネタに盛り上がりたいだけなので、どちらかというと外向型の人が多いはずだ。つまり、内向型の人は自分が競馬好きであること自体に価値を見出しているのに対し、外向型の人は自分が競馬に関わることでもたらされるメリットの方に価値を見出しているのだ。
例えば、ミーハーな競馬ファン(=外向型の人)というのは、「知ったかぶりをしたい」「親しい人と体験や感情を共有したい」という思考になるようだ。だから、競馬に詳しくなるだけでは満足せず、それを誰かに話してワイワイ盛り上がることで初めて満足するのだ。
こういうミーハーな競馬ファンにウケるコンテンツが何かを考えた時に、これはインスタグラムしかないと思った。さらに言えば、20代から40代くらいの女性をターゲットにすべきだと考えたのだ。
これを裏付けるものとして、私のYouTube動画の状況がある。
昨年、日曜劇場の「ザ・ロイヤルファミリー」というドラマの感想・考察動画をシリーズで出したところ、毎回数千回の再生数が得られた。さらに、最終回後に有馬記念の楽しみ方を解説する動画を出したところ、ドラマの流れで競馬に興味を持った”ミーハー”な人たちがたくさん見てくれた。
これらの動画のアナリティクスを見ると、他の動画に比べて明らかに20代以上の女性の視聴数が多くなっている。つまり、ドラマや”お祭り”(有馬記念)で盛り上がる層には、間違いなく20代以上の女性が多く含まれているのだ。
ところが、この流れでオグリキャップの動画を出したところ、これらの層からは全く反応がなく、「あの盛り上がりは何だったの?」というくらいに低空飛行が続いたため、すぐに動画を削除してしまった。
“ミーハー”な人たち(20代~40代の女性)というのは、決して競馬について深く知りたいわけではないのだ。その時に盛り上がることができればよくて、一部は競馬ファンに移行するかもしれないが、ほとんどの人たちにとっては一過性のブームで終わってしまうわけだ。競馬ガチ勢はこれを批判的、冷笑的な目で見るだろうが、私は、こういう”ミーハー”な人たちにこそビジネスチャンスがあると思っている。
“ミーハー”や”にわか”を馬鹿にしてはいけない。こういう人たちの爆発的な消費力や拡散力が競馬ブームをつくってきた。ハイセイコーしかり、オグリキャップしかり、ハルウララしかり、である。
そして、20代~40代の女性をターゲットにする場合、最もリーチできる確率が高いSNSは、YouTubeでもXでもない。
インスタグラムだ。
これまで、アカウントは作っているが、インスタグラムにはほとんど力を入れてこなかった。今後は、外向型の20代から40代の女性をターゲットに、「知ったかぶりしたい」「誰かと共有したい」と思えるようなリール動画をどんどん出していこうと思う。