今回は2024年5月第1週(5/4~5/5)の全新馬戦・全未勝利戦を私KBが評価し、その中でレースぶりや血統から注目の3頭をピックアップして紹介します。
3歳のレースって予想が難しいですよね。私もなかなか当たりません(悲)
それに、POGをやっている人は、自分が指名した馬がこれからどう活躍するか気になりますよね?
この記事を読めば、新馬戦や未勝利戦を勝ち上がった馬がどんなレースぶりだったのか、そして、血統面も含めて今後どこまで期待できるのかがわかります。
先週は目を引くようなレースはありませんでしたが、血統面から今後期待したい注目馬は、レヴォントゥレット、バッデレイト、ジャズの3頭です。
競馬が好きすぎて獣医師免許まで取ってしまったKBと申します!競馬ファン歴28年。ナリタトップロードの大ファンです。レースの興奮と競馬の物語をお伝えします!(馬券は苦手です)
2024年5月第1週 3歳新馬・未勝利戦 全レースレビュー
私KBが独自に勝ち馬全頭を評価した結果はこちらです。
これらの画像は、私が独自に作成しているデータベース(Notion)から引用したものです。表の右から2列目がレースの評価、1列目が血統の評価になります。
- レースの評価基準
- ・タイム
・相手関係と着差
・レース全体のスムーズさ(成熟度)
・勝ち方のインパクト - 血統の評価基準
- ・父馬の産駒成績
・母馬の産駒成績
・血統の良さ(近親馬の成績、牝系の評価、良血とされる系統の数)
・バランス(インブリード、ニックス、欧州系・米国系・日本系のバランス)
★5つが満点で、星★の数が多ければ多いほど評価は高くなります(ウイニングポストのコースポ方式です)。
では、注目の馬を紹介しましょう。
注目馬1 レヴォントゥレット(3歳牡馬)
注目馬の1頭目は、ダート中長距離での活躍が期待されるレヴォントゥレットです。
- レヴォントゥレットのプロフィール
- 父 ロードカナロア
母 クイーンマンボ(母父 マンハッタンカフェ)
馬主 前田晋二
生産者 グランド牧場
調教師 矢作芳人(栗東)
初勝利 R6.5.4 東京 ダート2,100m 3歳未勝利 勝ちタイム2:12.1
評価 レース★★★ 血統★★★★
レヴォントゥレットは、今回ダートの2,100mというなかなか過酷な条件の未勝利戦を勝ち上がりました。タイムは平凡でしたが、後続に5馬身差をつけての圧勝です。初戦はダートの1,700mで大敗したのですが、今回距離を延長してこれだけのパフォーマンスですので、よほど条件が合っていたのでしょう。
父は短距離馬のロードカナロアですが、母のクイーンマンボは関東オークス(ダート2,100m)を勝つなどダートの中長距離で活躍した馬。おそらく母の血を強く受け継いだのでしょう。
母は3歳からバリバリ活躍しましたが、レヴォントゥレットはなかなか同じような活躍は難しいと思います。しかし、今後成長すれば母と同じように地方重賞で活躍する姿が見られるかもしれません。
注目馬2 バッデレイト(3歳牡馬)
注目馬の2頭目は、菊花賞に向けて今後注目のバッデレイトです。
- バッデレイトのプロフィール
- 父 サトノダイヤモンド
母 ビーウインド(母父 スピニングワールド)
馬主 杉山忠国
生産者 杵臼牧場
調教師 上村洋行(栗東)
初勝利 R6.5.4 京都 芝2,200m 3歳未勝利 勝ちタイム2:13.0
評価 レース★★★ 血統★★★★
バッデレイトは、今回の未勝利戦がデビュー戦。そして、レース経験豊富な馬たちの中に入ってバッデレイトはデビュー勝ちを果たしました。そのことだけでもこの馬の素質の高さがうかがえますが、それを裏付けるのはこの馬の血統。
バッデレイトの半兄には、昨年のクラシック戦線で活躍したトップナイフ(父デクラレーションオブウォー)がいます。しかも、バッデレイトの父はサトノダイヤモンド。トップナイフに比べて、より中長距離向きの血統と言えます。
決して突出したレースぶりではありませんでしたが、今後成長を続ければ、菊花賞に何とか間に合うのではないかと期待してしまいます。
注目馬3 ジャズ(3歳牡馬)
注目馬の3頭目は、その名も一度聴いたら忘れないジャズです。
- ジャズのプロフィール
- 父 ルーラーシップ
母 カンタービレ(母父 ディープインパクト)
馬主 石川達絵
生産者 三嶋牧場
調教師 辻野泰之(栗東)
初勝利 R6.5.5 京都 芝1,600m 3歳未勝利 勝ちタイム1:32.6
評価 レース★★★ 血統★★★★
ジャズ。なんとも覚えやすい名前ですが、母はカンタービレ、現役時代に重賞2勝(ローズステークス、フラワーカップ)している名牝です。ジャズはカンタービレの初子のようですが、父には中長距離馬ルーラーシップが選ばれました。
ジャズは昨年12月に芝1,800mでデビューしましたが3着。次走も1,800mに出走して9着とイマイチ結果が出ませんでした。しかし、その後に1,600mを立て続けに使われて、今回、ようやくそのマイル戦で勝ち上がることができました。勝ちタイムも1分32秒6という好タイム。ここまでの過程を見れば、ジャズはマイラーのような気がします。
父がルーラーシップなのに?マイラー?その疑問に対しては、ジャズと同じ勝負服の名マイラーを思い出してもらえばわかるはずです。そう、ソウルラッシュです。ジャズには、ぜひルーラーシップ産駒の先輩ソウルラッシュに続くような馬に成長してほしいと思います。
まとめ
今回は血統面で期待の高い3頭を注目馬として紹介しました。
今回の勝ち上がり馬の中でいうと、ザブライド、ソウキュウ、ダノンマカル―、ミナデオロあたりも良血馬ですが、レースぶりからは今後に向けてもっと実力をつけたいところです。
未勝利戦デビューの馬がのちに大活躍するケースもありますので、これからもこのレビュー記事は書き続けていきたいと思います!