2023年の2歳新馬戦もスタートから4週が経ちました。
今回は、これまでの新馬戦・未勝利戦でデビューした2歳馬たちについて、実際にレースを見てきた私が独自目線で評価をしていきます。
2歳新馬・未勝利戦の観戦記
6月の4週間で勝ち上がった2歳馬たちのリストはこちらです。
ちなみに、このリストは私が個人的に作っているデータベース(Notionを使用)から引用しています。
リストの右から2列目がレースの評価、1列目が血統の評価になります。星の数が多ければ多いほど評価は高くなります(ウイニングポストのコースポ方式です)。
レースの評価基準は、以下のとおりです。
・タイム ・相手関係と着差 ・レース全体のスムーズさ(成熟度) ・勝ち方のインパクト
血統の評価基準は、以下のとおりです。
・父馬の産駒成績 ・母馬の産駒成績 ・血統の良さ(近親馬の成績、牝系の評価、良血とされる系統の数) ・バランス(インブリード、ニックス、欧州系・米国系・日本系のバランス)
現段階での高評価馬 4選
1 ダノンエアズロック(牡馬)
高評価の1頭目は、話題の高額馬、ダノンエアズロックです。
以前、本ブログでも取り上げたこの馬が今のところ評価1位です。詳しくは以下の記事をご覧ください。
血統面は申し分なく、レースも先行逃げ切りで力の違いを見せつけた形でした。
血統的には中距離向きですが、ダービーまでならこなせると思います。
2 ボンドガール(牝馬)
高評価の2頭目は、これも話題の高額馬、ボンドガールです。
ボンドガールは、あのサイバーエージェント社長、藤田晋さんの所有馬で、2022年セレクトセールにて2億3,100万円で落札された馬です。
レースはタイムが優秀で、3馬身以上ちぎった3着コラソンビートがその後の未勝利戦を圧勝したこともこのレースがハイレベルだったことを裏付けています。
血統的にはマイル向きですが、兄ダノンベルーガ(父ハーツクライ)が中距離で好成績を上げているため、オークスまで狙えるかもしれません。
3 アスコリピチェーノ(牝馬)
高評価の3頭目は、ルメール騎手に導かれて目の覚める脚を見せた、アスコリピチェーノです。
レースはいかにもスピードがありそうな走りで、上がり3F33.3という切れ味鋭い末脚を見せました。
近親にタッチングスピーチ(’15ローズS)やサトノルークス(’19菊花賞2着)がおり、母母のリッスンは英2歳GⅠフィリーズマイルの勝ち馬で、血統面はかなり優秀です。
ダイワメジャー産駒ということもあり、桜花賞向きかもしれません。
4 シュトラウス(牡馬)
高評価の4頭目は、とにかくインパクトが強かった、シュトラウスです。
2023年初めての2歳新馬戦を勝ったのが、このシュトラウスです。
しかも、そのレースが後続を9馬身突き放しての圧勝でしたので、ファンや関係者に強烈なインパクトを残したのは間違いありません。
タイムは平凡ですが、不良馬場のレースですので致し方ないところです。パワーがあることは間違いなく、あの馬場で直線だけで後続を置き去りするにはスピードがなければできないはずです。
血統面では、兄弟・近親に活躍馬がいないため評価が低くなっていますが、お母さんのブルーメンブラットはGⅠ馬ですので、潜在的な血の力はありそうです。母父アドマイヤベガのスタミナが引き継がれていればクラシックも狙えます。
まとめ
高評価の4頭中2頭がモーリス産駒、もう2頭がダイワメジャー産駒で、4頭ともノーザンファーム生産かつ関東馬という結果になりました。
POGでノーザンファーム生産の関東馬でモーリス産駒とダイワメジャー産駒は狙い目ということでしょうか。
これからのPOG指名馬選びの参考にしたいと思います。