わたしが競馬を好きになったきっかけは、ずばりゲームです。ダビスタです。
ダビスタをやりながら、攻略本を片手に血統をイチから覚えました。子供(高校生)ながらに「ナスルーラのクロスが・・・」とか「ノーザンダンサー系の繁殖牝馬が・・・」とかブツブツ言っていたのです。
そう、血統を知るには競馬ゲームが一番、というのが私の持論です。
というわけで、その持論を立証すべく、今回から競馬ゲーム「Winning Post 9 2022」をプレイしながら血統を学びなおすという企画をやってみたいと思います。
探り探りでブログを書いていきますので、最初は方向性が定まらないかもしれませんが、そこはお許しくださいね。
1976年からスタート
繰り返しになりますが、今回の目的は「血統を学びなおす」こと。あえて「なおす」といっているのは、私自身がゲームレベルの血統しかしらないこともそうですし、競馬に興味を持つまで、そして興味を持ったあともある期間は競馬をリアルタイムで見ていないことも、「あらためて勉強したい」と思うモチベーションになっています。
ですから、今回のゲームも一番古い時代、1976年からプレイしたいと思います。
とりあえずの初期設定は上の画像のとおりです。あまり難しいと自分自身のモチベーションが下がりますので、「そんな簡単でいいの?」と笑われそうですが、HARDモードからまずは始めます(あとで変更可能)。
意外に大事な勝負服の設定。一度設定したデザインをゲーム中に変更することはできませんので。
「とにかく目立ちやすい勝負服」という観点でデザインしました。美しさは二の次です。
馬主登録はこんな感じで申請しました。
牧場開設ですが、競走馬の産地といえばやはり日高でしょう、というのが私のイメージ。
今回は日高に牧場を開設することにします。ゲームの攻略とかは全く考えていません。
というわけで、日高にKB(ケービー)ファームを開設することに。牧場長は牧野さんです。
秘書は、趣味が合いそうな関谷さんにしました。下心はまったくありません(本当です)。
清水久雄調教師との出会い
ゲームを開始すると、早々にある調教師さんから声を掛けられました。
私と同じ1976年から新しく開業することになった清水久雄調教師です。
どうやら、1966年にテイトオーという人気薄の馬で日本ダービーを勝った元騎手の方で、調教師としては1991年にイソノルーブルでオークスを勝っているようです。
せっかくの出会いですので、今後機会があれば馬を預けてみたいと思います。
初めての所有馬を選ぶ
日高のKBファームに到着。
どうやら、新しく建設したわけではなく、もともとあった牧場を引き継いで使うことになるようです。しかも、種牡馬の繫養施設まであると。
すると、馬主の天城さんという女性が牧場に。しかも、競走馬をプレゼントしてくれるそうです。
ここは、今後の競走馬の生産を考えて、レースでの活躍よりも、繁殖牝馬として期待できそうな牝馬を選ぶことにします。
この5頭の中から好きな1頭を選んでよいとのこと。
このうち、史実馬(実際に存在した馬)はディアマンテ1頭だけで、他の4頭はゲームの中だけの架空の馬でした。
ディアマンテをnetkeiba.comさんで調べたところ、なんとエリザベス女王杯を勝った馬でした。いきなりクラシックホースが手に入るチャンスがあるだなんて。・・・いやいや、まてよ。繁殖牝馬として活躍するかどうかもよく考えないといけません。
そこで史実を調べてみたところ、ディアマンテの子孫はこれといって活躍ができず、1990年代でディアマンテの血は途絶えてしまっていました。これはちょっと選ぶのに躊躇します。
では、他の4頭の血統を見てみます。
1頭目のウインドメテオ。
父は3冠馬シンザン。母は検索しても見当たりませんので、架空の馬でしょう。母父は7冠馬シンボリルドルフなどを生んだ名種牡馬のパーソロン。
父シンザンはヒンドスタン系。ヒンドスタンは種牡馬としても大活躍しましたが、1976年のブルードメアサイアー(母父)ランキングで1位になっているように、ヒンドスタンの血は母系に入って影響力を発揮するようです。
母父パーソロンは1976年のリーディングサイアーのトップ。ブルードメアサイアーとしても1987年から1989年まで3年連続トップの成績を収めています。
以上の点を踏まえると、ほぼ「この馬で決まり」という気になってきますが、気になる点が1点。母母プレジアクルーズは実在する馬で英国産のようですが、この牝系も特に活躍馬を出さずに途絶えてしまっていました。さて、どうでしょう。
2頭目のジェニーグッズ。
父ヒカルタカイは地方競馬の大井出身で、初めて南関東の3冠馬になった馬。旧5歳(今の4歳)時に中央へ移籍し、いきなり天皇賞(春)を大差勝ち。続く宝塚記念もレコード勝ちを収めたという、なかなかの名馬。種牡馬としては活躍馬が出ませんでしたが、母父として桜花賞馬のダイアナソロンを出しています。
母はやはり架空の馬のようですが、母母ボストホマレは史実馬で、その子孫から桜花賞2着馬のコーセイや阪神3歳牝馬S2着のマイネピクシーといった活躍馬が出ています。そして、この牝系はクレイグダーロッチ系と呼ばれているようで、この牝系から生まれた有馬記念馬スターロツチがさらにスターロッチ系としてサクラユタカオーやウイニングチケットといった名馬を輩出している血統です。
母父シプリアニは、2冠馬ヒカルイマイや牝馬ながら天皇賞(秋)と有馬記念を連勝したトウメイの父でナスルーラ系。早世のため後継種牡馬はいません。
父系がマンノウォー系ということで、とても貴重な血統で魅力的なのですが、どうもヒカルタカイの父リンボーがパワー系の種牡馬だったらしく、繁殖牝馬にしたときにダートっぽい馬ばかり産まれる不安があります。
3頭目のエリモシー。
父ダンサーズイメージは、現役時代にケンタッキーダービーで1着に入線しながら、禁止薬物が検出されたため降着になったという悲劇の馬。当初はヨーロッパで種牡馬になって短距離の活躍馬を輩出しましたが、日本に輸入された後はヘイセイシルバーなどダートでの活躍馬が目立ちました。母父としては菊花賞馬レオダーバン、皐月賞馬ハクタイセイを出していますが、それ以外、この血が母系に入って活躍している馬が見当たりません。ダート馬の色が濃いのでしょうか。
母ビューティサラは史実馬で、GⅢ札幌記念を勝ったフォスタームサシを産むなどなかなか優秀な繁殖牝馬だったようです。そして、この馬の牝系はプリティポリー系と呼ばれており、ここには書ききれないくらい世界中に広がっている名牝系です(最近で言うとプログノーシスもプリティポリー系)。
母父トサミドリは1976年のブルードメアサイアーランキングでヒンドスタンに次ぐ2位の成績を収めています。現役時代は皐月賞と菊花賞の2冠を制しており、史上初の3冠馬セントライトの半弟という良血馬。種牡馬としても菊花賞馬キタノオーなど多数の活躍馬を輩出しています。その血は種牡馬を通じて引き継がれることはありませんでしたが、代表産駒のガーネツトを通じてメイショウサムソンへ、そして障害馬トサクインを通じてゴールドアクターへと受け継がれています。
母系はかなり魅力的なのですが、父ダンサーズイメージが繁殖牝馬としての印象を落としてしまいます。
最後、4頭目のウォルドトウショウ。
父マイスワローは、どうやら史実では1978年に輸入されているようですが、そこはご愛敬。現役時代は世界的超名馬のブリガディアジェラードやミルリーフとクラシックを争っていたほど強い馬だったようで、通算成績は11戦8勝。しかし、種牡馬としては大成せず、その名を広く残すことはできませんでした。フジヤマケンザンの父ラッキーキャストがマイスワロー産駒といえば往年の競馬ファンはわかっていただけるでしょうか。
母は架空の馬ですが、母母トキノスズランは史実馬。これも名牝系のフラストレート系で、トキノスズランの半姉ダツシンググラスを通じて有馬記念馬ホウヨウボーイや22’高松宮記念を勝ったナランフレグが生まれています。
母父ヒカルメイジは1976年のブルードメアサイアーランキング10位。現役時代は日本ダービーを勝っています。シンザンの父ヒンドスタンと同じくBois Roussel(ボワルセル)の子供で、種牡馬としては菊花賞馬のグレートヨルカなどを、母父としてはオークス馬のカネヒムロなどを輩出。
この馬も母系は魅力的なのですが、父の影響力のなさが気になります。
さて、どうしようか・・・。
悩んだ結果、繁殖牝馬としての今後の活躍を考えてヒンドスタンの血を持つウィンドメテオを選択しました。実績のある牝系ではありませんが、KBファームの基礎となる繁殖牝馬としてこれから発展させていきたいですね。
ここで2億円をお支払い。タダではないんですね・・・。
記念すべき1頭目の所有馬。せっかくですから、好きな名前に変えようと思います。
ここで、冠名(かんむりめい)をつけるかどうかを決めるのですが、私は「ケービー」という冠名をつけることにしました。
そして、ウィンドメテオあらため「ケービークルーズ」と命名。母母のプレジアクルーズから名前を一部もらいまいした。ぜひ、レースでも活躍し、お母さんとしても活躍してもらいましょう!
すると、なんとケービークルーズが桜花賞のトライアルレースで優先出走権を獲得できれば、優秀な繁殖牝馬も譲ってくれるとのこと。これは一層やる気が出てきましたよ。是が非でもトライアルレースに出走しなければなりません。
では、今回はこのくらいで終わります。
次回はケービークルーズのレースですね。