今回は2024年4月第3週(4/20~4/21)の全新馬戦・全未勝利戦を私KBが評価し、その中でレースぶりや血統から注目の2頭をピックアップして紹介します。
3歳のレースって予想が難しいですよね。私もなかなか当たりません(悲)
それに、POGをやっている人は、自分が指名した馬がこれからどう活躍するか気になりますよね?
この記事を読めば、新馬戦や未勝利戦を勝ち上がった馬がどんなレースぶりだったのか、そして、血統面も含めて今後どこまで期待できるのかがわかります。
先週は目を引くようなレースはありませんでしたが、血統面から今後期待したい注目馬は、ポルトフェリスとフェロニエールの2頭です。
競馬が好きすぎて獣医師免許まで取ってしまったKBと申します!競馬ファン歴28年。ナリタトップロードの大ファンです。レースの興奮と競馬の物語をお伝えします!(馬券は苦手です)
2024年4月第3週 3歳新馬・未勝利戦 全レースレビュー
私KBが独自に勝ち馬全頭を評価した結果はこちらです。
これらの画像は、私が独自に作成しているデータベース(Notion)から引用したものです。表の右から2列目がレースの評価、1列目が血統の評価になります。
- レースの評価基準
- ・タイム
・相手関係と着差
・レース全体のスムーズさ(成熟度)
・勝ち方のインパクト - 血統の評価基準
- ・父馬の産駒成績
・母馬の産駒成績
・血統の良さ(近親馬の成績、牝系の評価、良血とされる系統の数)
・バランス(インブリード、ニックス、欧州系・米国系・日本系のバランス)
★5つが満点で、星★の数が多ければ多いほど評価は高くなります(ウイニングポストのコースポ方式です)。
では、注目の馬を紹介しましょう。
注目馬1 ポルトフェリス(3歳牝馬)
注目馬の1頭目は、名牝エアグルーヴの血を引くポルトフェリスです。
- ポルトフェリスのプロフィール
- 父 エピファネイア
母 ポルトフィーノ(母父 クロフネ)
馬主 サンデーレーシング
生産者 ノーザンファーム
調教師 栗田徹(美浦)
初勝利 R6.4.21 東京 芝2,400m 3歳未勝利 勝ちタイム2:27.1
評価 レース★★ 血統★★★★
ポルトフェリスの母ポルトフィーノは、もちろんエアグルーヴの子供という点で注目すべき存在ですが、現役時代のインパクトが相当強かった馬です。エアグルーヴの主戦騎手だった武豊騎手を乗せて、新馬戦→エルフィンステークスと楽々デビュー2連勝を果たし、クラシック制覇を期待させましたが、体質面の弱さからその後は1,600万下(3勝クラス)の特別戦を勝つことしかできませんでした。順調にレースに出られたとしたら、半姉アドマイヤグルーヴや半弟ルーラーシップに負けない、あるいはこれらを超える活躍ができていたかもしれないと思っています。
ポルトフェリスは、そのポルトフィーノの9番目の子として生まれました。兄弟の中で一番活躍したのは重賞2着のあるポルトドートウィユ(父ディープインパクト)でしょう。しかし、血統面の素晴らしさとは裏腹に、ポルトフィーノの子供たちで重賞を勝つような活躍馬は出ていません。
今回、東京競馬場の芝2,400mの未勝利戦でポルトフェリスは初勝利を挙げました。デビュー3戦目でしたが、距離を伸ばして勝利につながったことから、父エピファネイアあるいは祖母エアグルーヴのスタミナを受け継いでいるかもしれません。しかし、レース内容は「まだまだこれから」という感じで母や祖母に通ずるようなインパクトはありませんでした。
エアグルーヴと同じようにオークスを勝つことは難しくなりましたが、夏の間に成長して、エアグルーヴが勝てなかった秋華賞にぜひ挑戦してほしいですね。
注目馬2 フェロニエール(3歳牝馬)
注目馬の2頭目は、中距離GⅠで活躍したステファノスの半妹フェロニエールです。
- フェロニエールのプロフィール
- 父 ドゥラメンテ
母 ココシュニック(母父 クロフネ)
馬主 キャロットファーム
生産者 ノーザンファーム
調教師 高野友和(栗東)
初勝利 R6.4.21 京都 ダート1,800m 3歳未勝利 勝ちタイム1:56.5
評価 レース★★ 血統★★★★
フェロニエールの半兄ステファノスは、父がディープインパクトということでクラシックでも期待される存在でしたが、本格化は4歳。香港GⅠのクイーンエリザベス2世カップで2着に入ると、天皇賞(秋)や大阪杯でも2着に入るなど、GⅠ制覇まであと一歩という活躍を見せました。
フェロニエールは父がドゥラメンテに変わり、兄と同じく芝での活躍が期待されましたが新馬戦の芝レースで着外に終わり、その後はダートで使われてきました。そして、2着が2回続いたあとの今回のレースで初勝利を挙げています。
今回のレースぶりで特筆すべき部分はありませんでしたし、どちらかというと平凡な印象でしたが、最後まで諦めずにギリギリで前の馬を差し切った点は今後につながるはずです。
母ココシュニック(またはその父クロフネ)の血が強く出ているかもしれませんので、今後はダートで活躍することになると思いますが、兄が4歳で本格化したことから、フェロニエールも芝での可能性も含めて長い目で見ていくといいかもしれません。
まとめ
今回は血統面で期待できそうな2頭を注目馬として紹介しました。
今回の勝ち上がり馬の中でいうと、ジーゲル、グローブアマランス、ワークソング、メイショウミリオレ、デルマアートマンあたりは今回紹介した2頭よりもレースぶりは良かったと思いますので、早めに2勝目が挙げられるかもしれません。
未勝利戦デビューの馬がのちに大活躍するケースもありますので、これからもこのレビュー記事は書き続けていきたいと思います!