【7月第1週】2歳新馬戦レビュー【25/26POG】

【7月第1週】2歳新馬戦レビュー【25/26POG】

2024~2025年シーズンのPOGもあっという間に終わり、いよいよ2025年デビューの2歳馬たちが新馬戦(メイクデビュー)に出始めました。

今シーズンもPOGファンの皆様のために、2歳馬たちの新馬戦と未勝利戦のレビュー記事を書いていきます!

今回もレースぶりが目を引いた注目馬が5頭いましたので、紹介します。

2025年6月第4週 2歳新馬戦 レースレビュー

私KBが独自に勝ち馬全頭を評価した結果はこちらです。

2025年7月5日~6日 2歳新馬戦全レースの勝ち馬と評価

これらの画像は、私が独自に作成しているデータベース(Notion)から引用したものです。表の右から2列目がレースの評価、1列目が血統の評価になります。

レースの評価基準
・タイム
・相手関係と着差
・レース全体のスムーズさ(成熟度)
・勝ち方のインパクト
血統の評価基準
・父馬の産駒成績
・母馬の産駒成績
・血統の良さ(近親馬の成績、牝系の評価、良血とされる系統の数)
・バランス(インブリード、ニックス、欧州系・米国系・日本系のバランス)

★5つが満点で、星★の数が多ければ多いほど評価は高くなります(ウイニングポストのコースポ方式です)。

では、注目の馬を紹介しましょう。

注目馬1 エムフォー(2歳牡馬)

注目馬の1頭目は、フォーウィールドライブの2年目産駒となるエムフォーです。

エムフォーのプロフィール
 フォーウィールドライブ
 エムエスクイーン(母父 バトルプラン)
馬主 犬塚悠治郎
生産者 新井昭二牧場
調教師 石坂公一(栗東)
初勝利 R7.7.5 函館 ダート1,000m 2歳新馬 勝ちタイム1:10.4
評価 レース★★★★ 血統★★★
適性 ダート1,000m~1,600m

昨年デビューしたフォーウィールドライブ産駒は、短距離ダート馬が多くてPOGでは苦戦していましたが、エムフォーも多分に漏れず短距離ダート馬の素質が高そうです。

好スタートから2番手を進んで4コーナーで楽々先頭に立ち、直線では後ろを突き放す一方。大差のレコード勝ちでした。
斤量が恵まれた部分もありますが、持っているスピードは確かでしょう。

注目馬2 アランカール(2歳牝馬)

 注目馬の2頭目は、オークス馬シンハライトの娘アランカールです。

アランカールのプロフィール
 エピファネイア
 シンハライト(母父 ディープインパクト)
馬主 キャロットファーム
生産者 ノーザンファーム
調教師 斉藤崇史(栗東)
初勝利 R7.7.5 福島 芝1,800m 2歳新馬 勝ちタイム1:52.0
評価 レース★★★★ 血統★★★★
適性 芝1,600m~2,400m

なかなか活躍馬の出なかったシンハライトですが、母の能力をストレートに受け継いだ印象のあるアランカールは待望の素質馬かもしれません。

スタート後はモタモタしましたが、徐々に前に進出。小回りのコーナーもぎこちない感じで走っていましたが、直線では肩ムチだけで4馬身突き放しました。
能力だけで勝った感じもしますが、成長すれば牝馬クラシックの面白い存在になるでしょう。

注目馬3 ショウナンガルフ(2歳牡馬)

注目馬の3頭目は、セレクトセール高額取引馬のショウナンガルフです。

ショウナンガルフのプロフィール
 ハービンジャー
 ミカリーニョ(母父 ハーツクライ)
馬主 国本哲秀
生産者 ノーザンファーム
調教師 須貝尚介(栗東)
初勝利 R7.7.6 函館 芝1,800m 2歳新馬 勝ちタイム1:51.1
評価 レース★★★★ 血統★★★
適性 芝1,800m~2,400m

「ショウナン○○」でおなじみの国本哲秀氏が、2023年のセレクトセールで2億1000万円(税抜き)という金額で落札したショウナンガルフ。
父がハービンジャーで「なぜそんな高額で取引きされたの?」という疑問もわいてきますが、牝系からはミスエルテミアネーロショウナンザナドゥなど重賞勝ち馬が多数出ている良血馬なのです。

スローペースで行きたがる所をみせましたが、直線ではあっという間に後続を突き放して7馬身差の圧勝。
安定感のあるフォームで、完成度の高さが魅力です。クラシックの有力候補になるでしょう。

注目馬4 タイダルロック(2歳牡馬)

注目馬の4頭目は、ダービー馬クロワデュノールの甥にあたるタイダルロックです。

タイダルロックのプロフィール
 モーリス
 アースライズ(母父 マンハッタンカフェ)
馬主 サンデーレーシング
生産者 ノーザンファーム
調教師 武井亮(美浦)
初勝利 R7.7.6 福島 芝2,000m 2歳新馬 勝ちタイム2:08.1
評価 レース★★★★ 血統★★★★
適性 芝1,800m~2,400m

アースライズは現役時代にオークス4着などなかなかの活躍を見せた馬でしたが、年の離れた弟のクロワデュノールが大活躍したことで注目が集まりました。
そして、タイミングよくクロワデュノールがダービーを勝った2025年にその甥のタイダルロックが華々しくデビューしました。

超スローペースの中、タイダルロックはのんびりと追走し、4コーナーあっという間に加速して別次元の脚で後続を4馬身突き放しました。
おっとりとした性格といい、大きな馬体といい、迫力のある走りといい、伯父のクロワデュノールの面影がどことなく感じられます。

注目馬5 ロードラヴォール(2歳牡馬)

注目馬の5頭目は、エピファネイア産駒の期待馬ロードラヴォールです。

ロードラヴォールのプロフィール
 エピファネイア
 オールフォーラヴ(母父 ディープインパクト)
馬主 ロードホースクラブ
生産者 ケイアイファーム
調教師 中内田充正(栗東)
初勝利 R7.7.6 函館 芝1,800m 2歳新馬 勝ちタイム1:49.5
評価 レース★★★★ 血統★★★
適性 芝1,800m~2,400m

中内田厩舎で川田将雅騎手という黄金コンビでデビューしたロードラヴォール。
ロードホースクラブとしては珍しい(?)エピファネイア産駒ですが、中山牝馬ステークスを連覇したレディアルバローザにさかのぼる同牧場ゆかりの牝系です。

3コーナーで抑えきれずに先頭に立つと、そのあとは一気に突き放して5馬身差の圧勝。
先ほどのタイダルロックと同様に大型でおっとりした馬。大物感がありますが、ゴール後は幼さも見せるなど成長の余地は大いにありそうです。

まとめ

今回はレースぶりが目立った5頭を注目馬として紹介しました。

先週は目立ったレースぶりの馬が全くいなかった中、今週はなんと一気に5頭もの素質馬が勝ち上がり、いよいよPOGも本格的に盛り上がってきた感じがします。

これからもPOGファンの方に喜んでいただけるよう、このレビュー記事を書き続けていきたいと思います!

以下のYouTube動画もぜひ参考にご覧になってください。

YouTube 【新馬戦ダイジェスト】アランカール・ショウナンガルフ ほか | 7月5日~7月6日(福島・小倉・函館)  | JRA公式

参考文献

「週刊Gallop 臨時増刊 丸ごとPOG 2025~2026」(サンケイスポーツ)

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