
間が空きましたが、前回Vol.3に引き続き、1976年のプレイです。
半年くらいぶりにウイポをやるので、どこまでやったのか、どういう趣旨でやっていたのか忘れていましたが、まだ序盤の序盤でしたね・・・。
シンザン産駒の「ケービークルーズ」がチューリップ賞4着で、桜花賞の優先出走権がとれなかった、というところまででした。
5月には種付けもあるし、そろそろ繁殖牝馬がほしいところですね。
トウショウボーイが弥生賞制覇

出ましたね、天馬トウショウボーイ。
TTG(トウショウボーイ・テンポイント・グリーングラス)と言われた3強に、クライムカイザーという悪役が加わったこの3歳世代は、昭和の競馬史でもっとも華がある世代ですね。
トウショウボーイの父テスコボーイは、日本で一大ブームを巻き起こした種牡馬で、1978年から1980年まで3年連続で種牡馬リーディング首位を獲得しました。
テスコボーイの成功で同じプリンスリーギフト系の種牡馬が続々と輸入される事態にもなりましたが、プリンスリーギフト系の種牡馬で成功したのはテスコボーイくらいでしょう。
現在は、サクラユタカオー~サクラバクシンオー~ビッグアーサーのラインで、かろうじてテスコボーイの血が続いていますが、プリンスリーギフト系自体が世界的に絶滅しかかっています。
トウショウボーイの母ソシアルバターフライは、トウショウ牧場が誇る名牝系です。
ソシアルバターフライの父Your Host(ユアホスト)は、米国で大成功した種牡馬Alibhai(アリバイ)の子で、Alibhaiの父はハイペリオンです。Your Hostは種牡馬としてケルソという米国史上最強のセン馬を輩出しています。
史実では皐月賞しか勝てませんでしたが、トウショウボーイはクラシックでどんな活躍を見せるのでしょうか?
借金を返せと・・・

開業資金30億円を30年かけて返せ、ということだそうです。
経営が軌道に乗るまでは無駄遣いをしないように気をつけましょう(誰に言ってるの?)。

フィリーズレビューは、やはりテイタニヤが勝ったようです。まあ順当ですね。
2着は、ディアマンテ・・・。
最初にディアマンテを所有馬に選んでおけば桜花賞に出られたんだが。
大丈夫。ケービークルーズは繁殖牝馬として成功する・・・はず。
繁殖牝馬をくれるの?

3月最終週になったところで、なんと繁殖牝馬を譲ってもらえるらしい。
そんな話あったっけ?なんせ半年ぶりのプレイなので忘れちゃって・・・。

譲ってもらえる繫殖牝馬のリストを見せてもらいました。5頭のうち好きな1頭を選べ、ということですね。
どれどれ、時間がかかりそうだけど、1頭ずつ見ていきましょうか。

1頭目は15歳のソロリ―ステッパー。架空馬ですね。
この時点で、すでに候補から外れそうな感じですが、それでも一応血統はみていきましょう、
父のトサミドリはVol.1の記事(下記)で紹介したとおり、母父(ブルードメアサイアー)として優秀な馬ですね。
母のクインタイムは史実馬で、オープン勝ちの馬も出ていますが、20世紀中に血は途絶えてしまっています。
タイテエムの子を受胎しています。
タイテエムは現役時代に天皇賞を勝つなど16戦8勝というなかなかの成績。
種牡馬としては87’桜花賞2着のコーセイを輩出していますが、後継種牡馬もなく、現在の競走馬の血統には見当たらなくなりました。
タイテエムの父はセントクレスピンという凱旋門賞も勝ったような名馬で、タイテエムのほかに天皇賞と宝塚記念を勝ったエリモジョージを輩出しています。セントクレスピンは、Vol.2の記事(下記)にも出てきたオーロイと同じく、ハイペリオン~オリオールとつながるスタミナ血脈で、母父トサミドリとの配合だとちょっと重々しい感じがします。
・・・次っ。

2頭目は、9歳のタケデンヒメ。5頭の中で一番若く、魅力的ですね。
どうやら史実馬のようです。
調べてみましたが、牝系も含めてこれといった活躍馬は出ていません。
父リンボーもVol.1の記事で紹介しましたが、マンノウォー系でダートに強い血統です。
チャイナロックの子を受胎しています。
チャイナロックは前回の記事で紹介しましたが、昭和の大種牡馬で、ハイセイコーが代表産駒です。
マンノウォー系の母にハイペリオン系の父というのは面白そうですが、母系の弱さが気になります。
とりあえず保留で。では、次。

3頭目は、12歳のクリスマスフジヒメ。これは架空馬です。
母のクインメイジは、菊花賞や天皇賞を勝ったメイヂヒカリの全妹で、子供や子孫からは派手な活躍をした馬は生まれていません。
ただ、この馬の牝系はビューチフルドリーマー系という名牝系で、最近でもテイエムオーシャンやホエールキャプチャなどのGⅠ馬が出ています。
父のライジングフレームは戦後の日本競馬を支えた名種牡馬でした。産駒はマイラータイプの馬が多かったようです。
ブルードメアサイアーとしてもかなり優秀だったようで、1960年代後半から1970年代前半まではほぼ毎年トップを取っていました。
これは、母父も牝系も魅力的だ・・・。スピードがありそうなのもいいですね。
そして、サウンドトラックの子を受胎しています。
サウンドトラックは、現役時代にイギリスで8戦7勝という成績を挙げた名スプリンターです。産駒はスピード型で早熟の馬が多い感じです。
父系をさかのぼると、イギリスの超名馬オーモンドに行きつく血統です。
・・・クリスマスフジヒメでほぼ決定な気がしますが、一応次も見てみましょう。

4頭目は、16歳のヴァルダボート。架空馬ですね。16歳という馬齢も気になります。
父パールダイヴァーは1947年の英ダービー馬。なぜか、そんな優秀な馬が日本に輸入されて、重賞勝ち馬を何頭も輩出していたようです。
しかし、後継種牡馬は出ていません。
セントサイモン系で、元をたどれば、Vo.1で紹介したヒンドスタンと共通の祖先を持っています。
母ワカクサは実在した馬で、阪神3歳ステークスなど46戦28勝という成績を挙げた、かなりの名牝です。
母父のクモハタは戦前のダービー馬で、戦前の名種牡馬トウルヌソルの代表産駒です。トウルヌソルの父はゲインズボローで、Vol.2で紹介したトピオ(ファイントップ系)の祖先にあたります。
ただ、そんな名牝ワカクサの血は現代まで広がりませんでした。
なぜか?
それは、ワカクサが「サラ系」だったからです。つまり、純血のサラブレッドではなかったのです。
「サラ系」の詳しい話は、また別の機会ににしたいと思います。
というわけで、「サラ系」を広げたいという野望もなくはないですが。もろもろ含めてパスします。
では、次が最後。

最後の5頭目は、13歳のタイフレーム。これは史実馬です。
タイフレームは現役時代にオークス5着という、なかなかな成績を収めています。ただ、重賞を勝つことはできませんでした。
父は、さきほども出てきた名種牡馬ライジングフレーム。
そして、なんとタイフレームの牝系を調べていくと、直系の子孫に、2010年のシンザン記念など重賞4勝を挙げたガルボが出ていました。エアスピネルやモズアスコットも出ている名牝系のアートレス系です。
・・・しかも、チャイナロックの子を受胎してるじゃないですか!?
この馬で決定です!
というわけで、今回はタイフレームをありがく頂いちゃいました。
こりゃ、4月の出産が楽しみだ。

えっ?何?2歳馬くれるの?
・・・って、条件が「桜花賞で5着以内なら」だって。ダメじゃん。
結構です。結構です。
ケービークルーズとタイフレームの子に頑張ってもらうので、ね。
テンポイントがスプリングS制覇

ついに来ました。悲劇の名馬、テンポイント。
スプリングステークスを勝って、順調にクラシックへ進むようです。
- テンポイント(史実馬)
- 天皇賞(春)、有馬記念など18戦11勝。クラシックで天馬トウショウボーイ、菊花賞馬グリーングラスと3強を形成するも、クラシックは未勝利。6歳(いまの5歳)時の日経新春杯で解放骨折を負い、「殺さないで」というファンの声に応える形で安楽死させずに過酷な闘病生活を送っていたが、最後は衰弱死してしまった悲劇の名馬。
テンポイントの父はコントライト。コントライトの父は英二冠馬で名種牡馬のネヴァーセイダイ(Never Say Die)。
ネヴァーセイダイ自体は素晴らしい種牡馬でしたが、父系としてはあっという間に世界中で滅びてしまいました。
日本にもコントライトをはじめ、種牡馬リーディングのトップもとったネヴァービートや、Vo.1で紹介したシプリアニ、重賞勝ち馬を多数輩出したダイハードなど多数の後継種牡馬が輸入されましたが、昭和の間に父系は途絶えてしまっています。
しかし、牝系にはいまだにネヴァーセイダイの血が残っていて、何を隠そう、ドゥラメンテの祖母、名牝エアグルーヴの牝系にネヴァーセイダイの血が入っています。
テンポイントは、ネヴァーセイダイの血を引く馬の中で、最も活躍した馬です。
テンポイントの母ワカクモは桜花賞馬。母父カバーラップ二世は、先ほど出てきたYour Hostと同じくハイペリオン~アリバイの系統です。
このワカクモに関しても色々ドラマがあるのですが、長くなるので、ここではやめておきます(知りたい方はググってみてください)。
初めての幼駒が誕生

いやー、無事に生まれました。タイフレームの仔が(逆にゲームで無事に生まれないことってあるのか?)。
牡馬です。いいですねー。
評価額9,000万円!これは、自分で走らせるか、セリで売るか迷いますね。
で、気になる評価印は・・・

うーん・・・微妙(苦笑)
これはセリ行かな。
まあ、今回は仕方ないですが、今後もこんな感じの仔ばかり産まれるかもしれないので、他にも繁殖牝馬が欲しいところですね。
ちょっくら、庭先取引で探してみますか。
でも、長くなり過ぎたので、今日はここまで。
参考文献
にちぶんMOOK「新装版 競馬歴史新聞」(競馬歴史新聞編纂委員会編、日本文芸社)
「最新名馬の血統 種牡馬系統のすべて」(山野浩一著、明文社)