前回Vol.2に引き続き、1976年のプレイです。
初めての所有馬ケービークルーズがGⅢクイーンカップで11着に惨敗。
桜花賞の優先出走権が得られれば優秀な繫殖牝馬が手に入るということで、本番はどうなってもいいので、何が何でもトライアルレースで勝ちたい!
ということで、ケービークルーズの次走を決めます。
ケービークルーズの次走はチューリップ賞に
クイーンカップ後もケービークルーズの調子や疲労は問題なさそう。まあ、ほとんど競馬ができていなかったですからね。
そして、清水先生の組んだローテーションをみると、次走はGⅢフラワーカップ(芝1,800m)に。確かに、距離適性から考えたら妥当なんだけど、こちらは桜花賞の優先出走権を獲りたいんですよねえ。
おっと、3月1週まではローテーションを変えられないそうです。
しょうがない。3月1週に次走の変更を指示しましょう。
3月1週になりました。
すると、なんと親切に桜花賞のトライアルレースでライバルになりそうな馬たちを教えてくれるそうです。ぜひ参考にしましょう。
チューリップ賞(芝1,600m)のライバルは外国産馬のダイナミスト(架空馬)だそうです。うん、なんか勝てそう。
フィリーズレビュー(芝1,400m)のライバルは、なんとテイタニヤ。こりゃ無理だ。距離も短いし、パス、パス。
そして、アネモネステークス(芝1,600m)のライバルはシェリーダイナ(架空馬)。ローテーション的にはここが一番ベストなんだけど、クイーンカップ4着馬が出てくるのは怖いなあ。
ここもパスだな。
ということは、チューリップ賞か。よし、次走をチューリップ賞に変更しよう。
というわけで、無事にチューリップ賞に登録ができました。清水先生、よろしく!
フェブラリーSをマルイチダイオーが制す
そんな中、今年初めてのGⅠフェブラリーステークスが行われました。
勝ったのは、地方から中央へ移籍してきた史実馬のマルイチダイオー。
- マルイチダイオー(史実馬)
- 船橋を拠点に南関東で大井記念など重賞を多数勝利。1975年に中央へ移籍するが、天皇賞(秋)など4戦して1勝もできず。
史実では中央で活躍することができなかった馬ですが、当時は中央にダートGⅠはなかったですからね。
父チャイナロックは、昭和の大種牡馬。なんといっても、「元祖アイドルホース」ハイセイコーのお父さんですから。ハイセイコー以外にも、父としては菊花賞馬アカネテンリュウや天皇賞馬タケシバオーらを生み、母父としても名マイラーのニホンピロウイナーを生むなど、素晴らしい活躍をしています。
チャイナロックの父ロックフェラは、大種牡馬ハイペリオンの直仔。日本ではチャイナロックとゲイタイムがその血をつないでいますが、日本以外ではほぼ絶滅している希少な血統です。
母父ヤマニンモア―はヒンドスタンの直仔で天皇賞などを勝っていますが、種牡馬としてはこれといった活躍馬が出ていません。
桜花賞の優先出走権をかけてチューリップ賞へ
そして、ついにケービークルーズに勝負の時が。桜花賞の優先出走権をかけてチューリップ賞に出走します。
引き続き田島騎手に騎乗依頼し、調子も絶好調。これは勝つでしょう。たぶん。
コ―スポ的には、ケービークルーズはまったく注目していないようで、外国産馬のダイナグリロ(架空馬)が本命らしいです。クイーンC10着の馬ですから、ケービークルーズも決してひけをとらないでしょう。
いざ勝負!
蓋を開けてみれば、なんとケービークルーズは4番人気に。1番人気はクイーンC8着のエリモシー。いけるんじゃない?
今回も「差し」の戦法で、チューリップ賞スタート!
1番人気のエリモシーが逃げる中、ケービークルーズは中団の外目。最後方から競馬を進めたクイーンCと違い、なかなかいい位置取りです。
しかし、ペースはスローペースに。なんか、嫌な予感・・・。
エリモシーを先頭に4コーナーをカーブして直線へ。ケービークルーズは楽な手ごたえで外から上がってきています。いけるか?
ケービークルーズは3番手まで上がってきましたが、まだエリモシーが逃げ粘っています。
これは厳しいか?
ぐああああ!交わせず・・・。しかも、3着も微妙だぞ・・・。まさか・・・。
あーあ(悲)
なんと4着。桜花賞の優先出走権は獲得できませんでした・・・。良い繁殖牝馬が手に入れられなくなっちゃった。これは残念。
桜花賞を回避してフローラSへ
というわけで、チューリップ賞は4着に終わりましたが、清水先生としては次は桜花賞に行きたい様子。
・・・いや、桜花賞は無理でしょう。
おそらく、ケービークルーズは桜花賞よりもオークス向きだと思うのです。
というわけで、オーナーのゴリ押しで次走はオークストライアルのGⅡフローラステークスに決定です。
疲労はまだあまり溜まっていませんが、ここは1週間の短期放牧に出して、いったん立て直しましょう。
ケービークルーズの成長を祈りつつ、次回へ続く。
参考文献
にちぶんMOOK「新装版 競馬歴史新聞」(競馬歴史新聞編纂委員会編、日本文芸社)
「最新名馬の血統 種牡馬系統のすべて」(山野浩一著、明文社)