今回は2024年4月第4週(4/27~4/28)の全新馬戦・全未勝利戦を私KBが評価し、その中でレースぶりや血統から注目の1頭をピックアップして紹介します。
3歳のレースって予想が難しいですよね。私もなかなか当たりません(悲)
それに、POGをやっている人は、自分が指名した馬がこれからどう活躍するか気になりますよね?
この記事を読めば、新馬戦や未勝利戦を勝ち上がった馬がどんなレースぶりだったのか、そして、血統面も含めて今後どこまで期待できるのかがわかります。
先週はレースぶりが良かった馬が1頭いましたので紹介します。その1頭とは、アピーリングルックです。
競馬が好きすぎて獣医師免許まで取ってしまったKBと申します!競馬ファン歴28年。ナリタトップロードの大ファンです。レースの興奮と競馬の物語をお伝えします!(馬券は苦手です)
2024年4月第4週 3歳新馬・未勝利戦 全レースレビュー
私KBが独自に勝ち馬全頭を評価した結果はこちらです。
これらの画像は、私が独自に作成しているデータベース(Notion)から引用したものです。表の右から2列目がレースの評価、1列目が血統の評価になります。
- レースの評価基準
- ・タイム
・相手関係と着差
・レース全体のスムーズさ(成熟度)
・勝ち方のインパクト - 血統の評価基準
- ・父馬の産駒成績
・母馬の産駒成績
・血統の良さ(近親馬の成績、牝系の評価、良血とされる系統の数)
・バランス(インブリード、ニックス、欧州系・米国系・日本系のバランス)
★5つが満点で、星★の数が多ければ多いほど評価は高くなります(ウイニングポストのコースポ方式です)。
では、注目の馬を紹介しましょう。
注目馬 アピーリングルック(3歳牝馬)
注目馬は、3歳ダートクイーンを目指すアピーリングルックです。
- アピーリングルックのプロフィール
- 父 パイロ
母 ブライトリビング(母父 ワイルドラッシュ)
馬主 社台レースホース
生産者 社台コーポレーション白老ファーム
調教師 辻哲英(美浦)
初勝利 R6.4.27 東京 ダート1,400m 3歳未勝利 勝ちタイム1:24.0
評価 レース★★★★ 血統★★★
アピーリングルックのデビューは遅く、今年2月に今回の未勝利戦と全く同じコース(東京競馬場ダート1,400m)の新馬戦に出走して惜しくも2着に敗れました。しかし、敗れたといっても着差はわずか0.1秒で、しかも直線で前が詰まってしまい脚を余した状態での敗戦でした。
今回、その新馬戦以来2か月ぶりのレースでアピーリングルックはうっぷんを晴らすように8馬身差の圧勝劇を見せてくれました。今回は不利を受けないようにスタートから先頭に立ち、直線では後続の馬を突き放す一方。上がり35秒4という芝のレースかと思うような抜群の末脚を披露しました。
アピーリングルックの近親に目立った活躍馬は見当たりませんが、父パイロはメイショウハリオなどのダート活躍馬を輩出していますし、さらに、本馬はWild Againという米国を代表する名馬の3×3という濃い目のクロスを持っていることから、明らかにダート向きの血統と言えます。
今年の3歳ダート路線はフォーエバーヤングを筆頭に牡馬の活躍ばかりが目立ち、牝馬ではアンモシエラが1頭だけ気を吐いています。ここ(3歳ダート上位組)へアピーリングルックが割って入る可能性は十分にあると思います。6月の関東オークス(川崎、ダート2,100m)、あるいは今年から3歳牝馬限定戦に変わった9月のマリーンカップ(船橋、ダート1,800m)にぜひ出走してほしいですね。
まとめ
今回はレースぶりが際立っていたアピーリングルックを注目馬として紹介しました。どうしても未勝利戦はダートのレースが多いので、取り上げる馬もダート馬が多くなっていますが、今年はダート路線で大きな体系整備があって非常に面白くなっていますので、スター候補の発掘という点でこの記事にも十分価値はあると思います。
今回の勝ち上がり馬の中でいうと、母が米GⅠ勝ちで半兄に種牡馬Yoshidaがいるアルドールという超良血馬も気になりますが、この馬もダート向きで本格化はもう少し先になるでしょう。
未勝利戦デビューの馬がのちに大活躍するケースもありますので、これからもこのレビュー記事は書き続けていきたいと思います!