【POG向け】3歳新馬・未勝利戦レビュー【2024年1月第1週】

【POG向け】3歳新馬・未勝利戦レビュー【2024年1月第1週】

前回(2023年9月第1週)から間が空きましたが、今年2024年から新馬戦と未勝利戦のレビュー記事を再開することにしました。

今回は2024年1月第1週(1/6~1/8)の全新馬戦・全未勝利戦を私KBが評価し、その中でレースぶりや血統から注目の4頭をピックアップして紹介します

3歳のレースって予想が難しいですよね。私もなかなか当たりません(悲)

それに、POGをやっている人は、自分が指名した馬がこれからどう活躍するか気になりますよね?

この記事を読めば、新馬戦や未勝利戦を勝ち上がった馬がどんなレースぶりだったのか、そして、血統面も含めて今後どこまで期待できるのかがわかります

今回の注目馬は、ダート路線で活躍しそうなセレブレイトエール、クラシック路線で活躍しそうなスティンガーグラス、サクセスカラー、そしてオルトパラティウムの計4頭です。

<strong><span class="sbd-text-bg-yellow">KB</span></strong>
KB

競馬が好きすぎて獣医師免許まで取ってしまったKBと申します!競馬ファン歴28年。ナリタトップロードの大ファンです。レースの興奮と競馬の物語をお伝えします!(馬券は苦手です)

2024年1月第1週 3歳新馬・未勝利戦 全レースレビュー

私KBが独自に勝ち馬全頭を評価した結果はこちらです。

2024年1月6日 3歳新馬・未勝利戦全レースの勝ち馬と評価
2024年1月7日 3歳新馬・未勝利戦全レースの勝ち馬と評価
2024年1月8日 3歳新馬・未勝利戦全レースの勝ち馬と評価

これらの画像は、私が独自に作成しているデータベース(Notion)から引用したものです。表の右から2列目がレースの評価、1列目が血統の評価になります。

レースの評価基準
・タイム
・相手関係と着差
・レース全体のスムーズさ(成熟度)
・勝ち方のインパクト
血統の評価基準
・父馬の産駒成績
・母馬の産駒成績
・血統の良さ(近親馬の成績、牝系の評価、良血とされる系統の数)
・バランス(インブリード、ニックス、欧州系・米国系・日本系のバランス)

★5つが満点で、星★の数が多ければ多いほど評価は高くなります(ウイニングポストのコースポ方式です)。

では、注目の馬を紹介しましょう。

注目馬1 セレブレイトエール(3歳牡馬)

注目馬の1頭目は、血統面で魅力のセレブレイトエールです。

セレブレイトエールのプロフィール
 キズナ
 サマーソワレ(母父 War Front)
馬主 前田晋二
生産者 千代田牧場
調教師 大久保龍志(栗東)
初勝利 R6.1.6 京都 ダート1,800m 3歳未勝利 勝ちタイム1:55.4
評価 レース★★★ 血統★★★★

12月の阪神芝2,000mの新馬戦でデビューしたセレブレイトエールでしたが、そこでは勝ち馬から1.2秒差の6着にやぶれました。

しかし、デビュー2走目となった今回はダートに変わって3馬身差の完勝

母サマーソワレは米GⅠデルマーオークス(芝1,800m)に勝つなど芝コースで好成績を残していましたが、セレブレイトエールに関してはダートが向いているかもしれません

父はキズナですが、調べてみたところ、キズナ産駒の芝とダートの勝率はほぼ同じ(芝の勝率10.0% ダートの勝率10.1%)ということで、意外にキズナ産駒はダートでよく走るようです。

キズナ産駒というと最近ではハギノアレグリアスがダート重賞を勝つなど活躍しています。ちなみに、ハギノアレグリアスもデビュー戦は芝を使って6着、次走でダートに変わって勝ち上がっています

セレブレイトエールもハギノアレグリアスのような活躍ができるかはわかりませんが、レース評価は”そこそこ”でしたので、今後の成長を見守りたいと思います。

注目馬2 スティンガーグラス(3歳牡馬)

注目馬の2頭目は、こちらもキズナ産駒ですが、クラシックを狙う期待馬のスティンガーグラスです。

スティンガーグラスのプロフィール
 キズナ
 ライフフォーセール(母父 Not For Sale)
馬主 エムズレーシング
生産者 ノーザンファーム
調教師 木村哲也(美浦)
初勝利 R6.1.7 中山 芝2,000m 3歳新馬 勝ちタイム2:02.1
評価 レース★★★ 血統★★★★

スティンガーグラスは、母がアルゼンチンのGⅠ勝ちがあるライフフォーセールで、半姉に阪神ジュベナイルフィリーズを勝ったダノンファンタジー(父ディープインパクト)がいる良血馬です。そして、2021年のセレクトセールで1億2,650万円で取り引きされた期待馬でもあります。

レースを見ると、スパッと切れる脚はなく、ジリジリ伸びる感じの走りでしたし、タイムや着差もそこまで目立つものではありませんでした。

クラシック向きかというと何とも言えない感じがしますが、なんせ血統的な裏付けがありますから、これから一気に成長してダービーあたりに出走できれば面白いと思います。

管理するのは、あのイクイノックスを育てた木村哲也調教師です。期待だけは高まります。

注目馬3 サクセスカラー(3歳牝馬)

注目馬の3頭目は、血統的には地味なものの、レースぶりが良かったサクセスカラーです。

サクセスカラーのプロフィール
 ロジャーバローズ
 レインオンザデューン(母父 Frankel)
馬主 柴田実千代
生産者 飛野牧場
調教師 久保田貴士(美浦)
初勝利 R6.1.8 中山 芝1,600m 3歳新馬 勝ちタイム1:33.9
評価 レース★★★★ 血統★★★

サクセスカラーの父は、2019年の日本ダービーを12番人気で勝ったロジャーバローズで、サクセスカラーはロジャーバローズの初年度産駒(ファーストクロップ)になります。

2023年に産駒がデビューした種牡馬の中ではスワーヴリチャードやレイデオロが注目されていますが、陰に隠れてロジャーバローズ産駒も活躍しています。2023年にデビューした馬でいうと、オーキッドロマンスが2歳オープンのカンナステークスを勝ったり、テリオスサラがフェアリーステークスで3番人気に推されたり(結果は7着)していますので、今後も注目の種牡馬です。

レースでは、好スタートを決めて先行策をとり、直線で抜け出してそのまま1馬身半差でゴール。タイムも1分33秒9となかなか優秀で、レースセンスの良さが目立ちました

桜花賞に間に合うかどうかは微妙ですが、ロジャーバローズ産駒はマイル前後で好成績を残していますので、サクセスカラーもNHKマイルカップや秋華賞あたりを狙うとよいかもしれません

注目馬4 オルトパラティウム(3歳牡馬)

注目馬の最後、4頭目はスケールの大きさを感じたオルトパラティウムです。

オルトパラティウムのプロフィール
 エピファネイア
 ザレマ(母父 ダンスインザダーク)
馬主 社台レースホース
生産者 社台ファーム
調教師 安田翔伍(栗東)
初勝利 R6.1.8 京都 芝1,800m 3歳新馬 勝ちタイム1:49.1
評価 レース★★★★ 血統★★★★

オルトパラティウムは、父エピファネイア、母父ダンスインザダークということでいかにもクラシック向きという血統構成をしています。母ザレマはこれといった活躍馬は出していませんが、現役時代は京成杯オータムハンデを勝ち、オークスでも2番人気に推される(結果は10着)ほどの実力馬でした。

オルトパラティウムのレースぶりは、正直に言って「幼さ全開」といった感じで、まだまだ成長途上という印象でした。

しかし、大きく出遅れながらも、一気に加速して2番手までつけると、最後は3馬身突き放して快勝するという並の馬ではできないようなパフォーマンスを見せました。勝ちタイムもなかなか優秀です。

レース後のルメール騎手と安田調教師のコメントは、いずれもオルトパラティウムに対する期待の大きさを感じさせるものでした。菊花賞あたりで見られると面白い気がしますが、私も今後の成長を期待しています。

まとめ

今回紹介した注目馬4頭のうち、私が一番期待するのはオルトパラティウムです

同世代のシュトラウスもそうですが、危うさの裏にあるスケールの大きさをオルトパラティウムにも感じるのですが、どうでしょう?このあとのレースを見て答え合わせをしてみましょう。

セレブレイトエールは、同じキズナ産駒のハギノアレグリアスと全く同じ戦績をたどっていることに気づいて少し驚きました。キズナ産駒は、やはりクラシックを走らせたいというオーナーの気持ちが強いから、どうしても芝のレースでデビューさせるケースが多くなるのでしょう

この時期の未勝利戦はダートが中心なので結果論になるかもしれませんが、ダートへの変更はセレブレイトエールにとっては良い選択になりました

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