2023年は本当に楽しい競馬ライフを送ることができました。
なぜなら、1年を通してドラマチックなレースや出来事が多く、あらためて競馬の面白さと素晴らしさを実感できたからです。
今回、全3回(前編、中編、後編)にわたって2023年の競馬を振り返る記事を書きたいと思います。JRAのGⅠレースを中心に振り返りますが、この記事を見ていただければきっと昨年の感動と興奮がよみがえると思います。
前編では牡馬・牝馬クラシックを振り返ります。記事の最後には、2023年の主なトピックスを紹介しています。
競馬が好きすぎて獣医師免許まで取ってしまったKBと申します!競馬ファン歴28年。ナリタトップロードの大ファンです。レースの興奮と競馬の物語をお伝えします!(馬券は苦手です)
牝馬クラシックの活躍馬たち
まずは牝馬クラシックで活躍した馬たちをKBの独自評価(レーティング)とあわせて見ていただきます。
※馬名をクリックするとnetkeibaさんのページにジャンプします。
馬名 | レーティング(5点満点) | 戦績(主な勝ち鞍) | 主戦騎手 | 得意戦法 | 距離適性 |
リバティアイランド | 特★★★★★ | 7戦5勝 (牝馬3冠、阪神JF) | 川田将雅 | 差し | 1,600m~2,400m |
ハーパー | ★★★ | 8戦2勝 (クイーンC) | クリストフ・ルメール | 先行、差し | 1,600m~2,400m |
マスクトディーヴァ | ★★★ | 5戦3勝 (ローズS) | 岩田望来 | 差し | 1,800m~2,000m |
ドゥーラ | ★★ | 9戦3勝 (クイーンS) | 斎藤新 | 差し | 1,800m~2,400m |
コナコースト | ★★ | 7戦1勝 (桜花賞2着) | 鮫島克駿 | 先行 | 1,600m~1,800m |
モリアーナ | ★★ | 8戦3勝 (紫苑S) | 横山典弘 | 追い込み | 1,600m~2,000m |
牝馬3冠のリバティアイランドがダントツの評価(特5点)。
2番手は、3冠レースで安定した走りを見せたハーパー、秋華賞でリバティアイランドに迫ったマスクトディーヴァで3点を付けました。
3番手は、桜花賞で2着に粘ったコナコースト、紫苑ステークスで爆発的な追い込みを見せたモリアーナで2点でした。
桜花賞の振り返り
- 第83回桜花賞(G1)
- 2023年4月9日
阪神競馬場 11R 芝1,600m(外回り) 18頭 馬場状態:良
前年の「2歳牝馬チャンピオン」リバティアイランドがぶっつけで臨んだ第83回桜花賞。
当然のようにリバティアイランド(川田将雅騎手)が単勝1番人気に推されました。最終オッズはなんと1.6倍!ファンのみんなが阪神ジュベナイルフィリーズのような豪快な差し切り勝ちを想像しました。
2番人気は、武豊騎手がまたがる「ディープインパクトのラストクロップ」(最後の産駒)ライトクオンタム。GⅢシンザン記念勝ちからのぶっつけ参戦でした。
3番人気は、クイーンカップ勝ちから臨んだハーパー(ルメール騎手)が推されました。
そして、このレースからJRA初の試みであるジョッキーカメラが導入され話題になりました。
レース映像(YouTube JRA公式チャンネル)
勝ちタイムと1~5着までの着順
着順 | 馬名 | 騎手 | 人気 | 着差(勝ちタイム) |
1着 | リバティアイランド | 川田将雅 | 1人気 | 1:32.1 |
2着 | コナコースト | 鮫島克駿 | 6人気 | 3/4 |
3着 | ペリファーニア | 横山武史 | 5人気 | クビ |
4着 | ハーパー | ルメール | 3人気 | 1.3/4 |
5着 | ドゥアイズ | 吉田隼人 | 4人気 | 1/2 |
2番人気のライトクオンタムは中団から競馬を進めましたが、直線で全く伸びず8着に終わりました。
「全然進まなかった」リバティアイランドが最後方から”ぶっこ抜き”
ラスト3ハロン(600m)32秒9。驚異的な末脚で最後方から全馬を”ぶっこ抜いた”リバティアイランドでしたが、川田騎手は内心焦っていたでしょう。
「全然進まなかった」
ジョッキーカメラの映像でも川田騎手がそう語っていたように、久々の出走になったリバティアイランドは全く”行く気がなく”結果的に最後方からの競馬になってしまったのです。
本来そのような状態であれば1,600mという距離では致命的になりかねませんが、それでも勝ってしまったリバティアイランドというのはこの時点で圧倒的な存在だったということです。
リバティアイランドを「お嬢さん」と呼ぶ川田騎手
ジョッキーカメラの映像を見ると、川田騎手はレース後にリバティアイランドを「お嬢さん」と呼んでねぎらっていました。
「これは演出?それとも素?」私は演出だと思います(笑)
いろいろな意味で話題を独占したリバティアイランドでした。
優駿牝馬(オークス)の振り返り
- 第84回優駿牝馬(G1)
- 2023年5月21日
東京競馬場 11R 芝2,400m 18頭 馬場状態:良
桜花賞馬リバティアイランドの2冠達成が確実視されていた第84回優駿牝馬(オークス)。ここでも断然の1番人気(単勝1.4倍)に推されました。
2番人気は、前走桜花賞で4着に終わったハーパー。「距離が伸びていいタイプ」と桜花賞よりも人気を集めました。
3番人気には、桜花賞で2着に粘ったコナコーストが推されました。
リバティアイランドが強いことはわかっていても、初めての距離ということで半信半疑だった私KB。しかし、私もファンも想像しなかった衝撃的なレースを目の当たりにすることとなります。
レース映像(YouTube JRA公式チャンネル)
勝ちタイムと1~5着までの着順
着順 | 馬名 | 騎手 | 人気 | 着差(勝ちタイム) |
1着 | リバティアイランド | 川田将雅 | 1人気 | 2:23.1 |
2着 | ハーパー | ルメール | 2人気 | 6 |
3着 | ドゥーラ | 斎藤新 | 15人気 | クビ |
4着 | ラヴェル | 坂井瑠星 | 10人気 | 3/4 |
5着 | シンリョクカ | 吉田豊 | 7人気 | 3/4 |
3番人気のコナコーストは、距離不安からか後方で競馬を進めましたが、その不安が当たり7着に敗れました。
“気合が入りすぎていた”リバティアイランドが6馬身差の圧勝
レース前のパドックでリバティアイランドを見た私は思わず「いやぁ、これは・・・」と声が漏れてしまいました。リバティアイランドが明らかにチャカついていた(入れ込んでいた)のです。
桜花賞のパドックでオーラを出しながら堂々と歩いていた姿を見ていましたので(以下の記事を参照)、2,400mという距離を考えるとこの状態ではさすがのリバティも苦戦するだろうと思いました。
https://toproadoor.net/2023/05/21/libertyisland2023/レースでも川田騎手が一生懸命引っ張って馬をなだめている姿が映像で流れていたので、「やっぱり厳しいか・・・」と思ったのですが、結果的に6馬身差というグレード制導入(1984年)後の最大着差で圧勝。
「これはスーパーホースだ!」と私は大興奮したのでした。
ちなみに、ジョッキーカメラの映像を見ていただくと、川田騎手がレース後に「ずーっと(馬が)力んでいた」と厩舎関係者に話しています。ですが、最後の直線であの”手ごたえ”ですから桜花賞よりも安心して乗れたのではないでしょうか。
秋華賞の振り返り
- 第28回秋華賞(G1)
- 2023年10月15日
京都競馬場 11R 芝2,000m 18頭 馬場状態:稍重
第28回秋華賞は、史上7頭目の牝馬3冠達成を見たいと願うファンたちの後押しを受け、リバティアイランドが単勝1.1倍という圧倒的な1番人気に推されました。
2番人気は、リバティアイランドと同じくオークスからぶっつけで臨んだハーパーで単勝12.9倍。
そして、トライアルのローズステークスを完勝した上り馬マスクトディーヴァが単勝13.0倍の3番人気に推され、オッズ的にも「リバティアイランドの勝利で間違いない」というファンの期待がうかがえます。
そして、その期待に見事にこたえたリバティアイランドの素晴らしいレースがこちらです。
レース映像(YouTube JRA公式チャンネル)
勝ちタイムと1~5着までの着順
着順 | 馬名 | 騎手 | 人気 | 着差(勝ちタイム) |
1着 | リバティアイランド | 川田将雅 | 1人気 | 2:01.1 |
2着 | マスクトディーヴァ | 岩田望来 | 3人気 | 1 |
3着 | ハーパー | ルメール | 2人気 | 2.1/2 |
4着 | ドゥーラ | 斎藤新 | 5人気 | ハナ |
5着 | モリアーナ | 横山典弘 | 7人気 | クビ |
3冠最後は1番人気~3番人気までの3頭で上位3着までを占めるという、実力と期待どおりの結果となったレースでした。
リバティアイランドは競馬ファンの夢”イクイノックスとの対決”へ駒を進める
文句なしの牝馬3冠を達成したリバティアイランドでしたが、陣営もファンもここまでは既定路線。
この先の”世界ナンバーワンホース”イクイノックスとの対決を誰もが見据えていました。
秋華賞の詳しい回顧については以下の記事をご覧ください。
牡馬クラシックの活躍馬たち
次に、牡馬クラシックで活躍した馬たちをKBの独自評価(レーティング)とあわせて見ていただきます。
※馬名をクリックするとnetkeibaさんのページにジャンプします。
馬名 | レーティング(5点満点) | 戦績(主な勝ち鞍) | 主戦騎手 | 得意戦法 | 距離適性 |
タスティエーラ | ★★★★★ | 7戦3勝 (日本ダービー、弥生賞) | ダミアン・レーンほか | 先行、差し | 1,800m~3,000m |
ドゥレッツァ | ★★★★★ | 6戦5勝 (菊花賞) | クリストフ・ルメール | 先行、差し | 2,000m~3,000m |
ソールオリエンス | ★★★★ | 7戦3勝 (皐月賞、京成杯) | 横山武史 | 差し、追い込み | 1,800m~3,000m |
べラジオオペラ | ★★★ | 6戦4勝 (スプリングS、チャレンジC) | 横山和生 | 差し | 1,800m~2,000m |
エルトンバローズ | ★★★ | 9戦4勝 (ラジオNIKKEI賞、毎日王冠) | 西村淳也 | 先行 | 1,600m~1,800m |
牝馬クラシックとは様相が異なり、3冠を分け合った3頭の馬が上位評価となりました。
5点満点のトップ評価となったのは、菊花賞を衝撃の強さで勝ったドゥレッツァ、そして3冠全てで2着以内と安定した強さを見せたダービー馬タスティエーラ。
2番手は、皐月賞を強烈な末脚で差し切ったソールオリエンスで、ドゥレッツァとタスティエーラとの力関係を考えて4点の評価としました。
3番手は、3冠レースには手が届かなかったものの、古馬混合重賞を含む重賞2勝を挙げたべラジオオペラとエルトンバローズで、ともに3点の評価を付けました。
皐月賞の振り返り
- 第83回皐月賞(G1)
- 2023年4月16日
中山競馬場 11R 芝2,000m 18頭 馬場状態:重
前年の2歳GⅠを勝ったドルチェモア(22’朝日杯FS)とドゥラエレーデ(22’ホープフルS勝ち)がそろって出走を回避したことで、1番人気から6番人気までが単勝オッズ一桁という混戦ムードとなった第83回皐月賞。
1番人気に推されたはGⅢ共同通信杯で粘り強い勝ち方を見せたルメール騎手鞍上のファントムシーフ。
2番人気には、1月のGⅢ京成杯を豪脚で差切り勝ちし、それ以来の出走となる2戦2勝のソールオリエンスが、3番人気には、トライアルのGⅡスプリングステークスを快勝した3戦3勝のべラジオオペラが推されました。
レース映像(YouTube JRA公式チャンネル)
ジョッキーカメラは、レース途中でレンズに汚れがついたのか、残念なことに画面がほぼ真っ黒の状態です。音声のみでお楽しみください。
勝ちタイムと1~5着までの着順
着順 | 馬名 | 騎手 | 人気 | 着差(勝ちタイム) |
1着 | ソールオリエンス | 横山武史 | 2人気 | 2:00.6 |
2着 | タスティエーラ | 松山弘平 | 5人気 | 1.1/4 |
3着 | ファントムシーフ | ルメール | 1人気 | 1.3/4 |
4着 | メタルスピード | 津村明秀 | 13人気 | アタマ |
5着 | ショウナンバシット | M.デムーロ | 12人気 | 3/4 |
重馬場のコンディションの中、前半1,000mが58秒5というハイペースになり、先団につけていた馬たちが総崩れに。前から2~3番手にいた3番人気のべラジオオペラも10着に沈みました。
そんな中、前目のレースで唯一頑張ったのがタスティエーラでした。
遅れれてきたキタサンブラック産駒の大物に2冠達成を期待した
私は皐月賞のパドックでソールオリエンスを見たときに、以下のツイート(ポスト)をしました。
ソールオリエンスの堂々とした姿は確かに風格を感じました。
そして、絶望的な位置から大外を回して一気の追い込みで差し切り勝ち。「これはダービーもソールオリエンスで決まったかも」と思いました。
ソールオリエンスの父はキタサンブラック。そう、世界ナンバーワンホースのイクイノックスと同じです。
1月の京成杯勝ちからぶっつけで皐月賞に臨み、これで3戦3勝としたソールオリエンス。レースぶりや父キタサンブラックという点で東京の2,400mは絶好の舞台だと思ったのですが・・・。
東京優駿(日本ダービー)の振り返り
- 第90回東京優駿(G1)
- 2023年5月28日
東京競馬場 11R 芝2,400m 18頭 馬場状態:良
無敗の皐月賞馬ソールオリエンスは無事にダービーの舞台に立つことができました。ファンも無敗の2冠馬誕生を期待し、ソールオリエンスを単勝1.8倍の1番人気に推しました。
2番人気には、ソールオリエンスと同じくキタサンブラック産駒で、前走ダービートライアルのGⅡ青葉賞を完勝したスキルヴィングが推されます。
3番人気には、武豊騎手を新パートナーに迎えた皐月賞3着のファントムシーフが推され、皐月賞で鞍上を務めたルメール騎手はこの馬ではなくスキルヴィングを選択しました。
レース映像(YouTube JRA公式チャンネル)
※ジョッキーカメラの映像はありません。
勝ちタイムと1~5着までの着順
着順 | 馬名 | 騎手 | 人気 | 着差(勝ちタイム) |
1着 | タスティエーラ | レーン | 4人気 | 2:25.2 |
2着 | ソールオリエンス | 横山武史 | 1人気 | クビ |
3着 | ハーツコンチェルト | 松山弘平 | 6人気 | ハナ |
4着 | べラジオオペラ | 横山和生 | 9人気 | ハナ |
5着 | ノッキングポイント | 北村宏司 | 15人気 | 1 |
スタート直後になんとドゥラエレーデの坂井瑠星騎手が落馬。
さらに、2番人気のスキルヴィングはレース中に心不全となり、大差の最下位入線後にゴール板前で息絶えてしまうという悲劇が起こりました。
3番人気のファントムシーフは伸びを欠いて8着に敗れました。
ソールオリエンスに雪辱したタスティエーラの強さは柔軟性とスタミナ
皐月賞では先行勢で唯一掲示板(5着以内)に残ったタスティエーラでしたが、その粘り強い走りはソールオリエンスの豪脚にかすんでしまいました。
しかし、このダービーでタスティエーラは雪辱を果たします。ゴール前は大接戦になりながらも、ソールオリエンスの追撃を首差しのいで念願のGⅠ、それもダービーを勝つという大仕事をやりとげました。
タスティエーラは「ステイヤー(長距離巧者)ではなく、中距離向き」という関係者の話も聞きますが、私はこのあとの菊花賞も見た上で、タスティエーラの武器はスタミナと乗り手や展開に左右されない柔軟性だと考えています。
私がタスティエーラを推す理由は以下の記事で詳しく解説していますので、こちらをご覧ください。
菊花賞の振り返り
- 第84回菊花賞(G1)
- 2023年10月22日
京都競馬場 11R 芝3,000m 17頭 馬場状態:良
久しぶりに皐月賞馬とダービー馬がそろった2023年の菊花賞。
1番人気は、前走のGⅡセントライト記念で2着に負けたものの春と変わらぬ豪脚を見せたソールオリエンスが推されました。
2番人気には、ダービーからぶっつけとなったタスティエーラが、3番人気には、前走のGⅡ神戸新聞杯で重賞2勝目を挙げたサトノグランツが推されました。
皐月賞馬とダービー馬の3回目の対決に注目が集まりましたが、意外な結末が待っていました。
レース映像(YouTube JRA公式チャンネル)
※ジョッキーカメラの映像はありません。
勝ちタイムと1~5着までの着順
着順 | 馬名 | 騎手 | 人気 | 着差(勝ちタイム) |
1着 | ドゥレッツァ | ルメール | 4人気 | 3:03.1 |
2着 | タスティエーラ | モレイラ | 2人気 | 3.1/2 |
3着 | ソールオリエンス | 横山武史 | 1人気 | 1.1/2 |
4着 | リビアングラス | 坂井瑠星 | 9人気 | 3/4 |
5着 | サヴォーナ | 池添謙一 | 7人気 | ハナ |
新たなスーパーホースの誕生を感じたドゥレッツァの強さ
なんと、春のクラシックは未出走で、重賞自体も初出走となった4番人気のドゥレッツァが他馬を寄せ付けない圧勝劇を演じたのです。
最後の直線で抜け出してからの脚も衝撃でしたし、3,000mという長距離レースでは考えられないようなレース運びを見せての圧勝でしたので、私は”新たなスーパーホースの誕生”を予感しました。
菊花賞の詳しい回顧は以下の記事をご覧ください。
トピックス1 2023年に天国へ旅立った活躍馬たち
2023年も多くの馬たちが天国に旅立っていきました。中には、レース中の怪我や牧場でのアクシデントのために若くして命を落とした馬もいます。
私は、獣医師という立場で動物福祉(アニマルウェルフェア)の向上に何か貢献できないかと日々考えています。
競馬が永久的に存続するためには、馬の健康と命をいかにして守っていくか、そして、人と馬との関係性をどう保っていくのか、について競馬ファンも含めて業界全体で真剣に考えていかなければならないと思います。
ここに挙げていない馬も含め、我々ファンを楽しませてくれて本当にありがとう。どうぞ安らかに眠ってください。
2023年に死亡した主な現役競走馬
引用元:netkeiba「2023年に死亡した著名な競走馬・元競走馬」
死亡月日 | 馬名 | 没年齢 | 主な勝鞍 | 死亡原因 |
2月2日 | タイセイビジョン | 6歳 | 20’アーリントンC | 放牧先で心不全 |
5月28日 | スキルヴィング | 3歳 | 23’青葉賞 | ダービーのレース中に心不全 |
8月9日(発表日) | アスクビクターモア | 4歳 | 22’菊花賞 | 放牧先で熱中症による多臓器不全 |
10月14日 | ストーリア | 4歳 | 23’関越S | 府中牝馬Sのレース中に故障、予後不良 |
10月23日 | デザートクラウン(英) | 4歳 | 22’英ダービー | 脚の故障の悪化で安楽死 |
2023年に死亡した主な引退馬(現役繁殖馬を含む)
引用元:netkeiba「2023年に死亡した著名な競走馬・元競走馬」
死亡月日 | 馬名 | 没年齢 | 主な勝鞍 | 死亡原因 |
1月11日 | アグネスフライト | 26歳 | 00’日本ダービー | 老衰 |
2月12日 | アドマイヤマックス | 24歳 | 05’高松宮記念 | 繫養先での事故 |
2月18日 | ウイニングチケット | 33歳 | 93’日本ダービー | 疝痛 |
3月7日 | ベッラレイア | 19歳 | 07’フローラS | 出産時の内出血 |
3月9日 | ハーツクライ | 22歳 | 05’有馬記念 | 起立不能 |
5月30日 | ナイスネイチャ | 35歳 | 94’高松宮杯 | 老衰(安楽死) |
8月31日 | デインドリーム | 15歳 | 11’凱旋門賞 | 蹄葉炎(安楽死) |
9月11日 | カワカミプリンセス | 20歳 | 06’オークス・秋華賞 | 起立不能 |
9月27日 | シンコウウインディ | 30歳 | 97’フェブラリーS | 老衰? |
10月20日 | ホッカイルソー | 31歳 | 99’オールカマー | 老衰? |
11月28日 | アドマイヤジュピタ | 20歳 | 08’天皇賞(春) | 老衰 |
トピックス2 2023年に引退したJRAの騎手・調教師
2023年は福永祐一元騎手や田中勝春元騎手、熊沢重文元騎手など、私が競馬ファンになった頃からずっと見てきた騎手たちが引退しました。
そして、サイレンススズカやアドマイヤベガなどの活躍馬を育てた橋田満元調教師も引退となり、1ファンとして「1つの時代が終わったな」と感じました。
皆さん、本当にお疲れさまでした!そして、2024年から調教師として開業する皆さんは、ぜひ強い馬をつくってファンを楽しませてくださいね!
2023年に引退したJRA騎手
引退月日 | 氏名 | 所属 | デビュー年 | 主な騎乗馬 |
2月28日 | 福永 祐一 | 栗東 | 1996年 | コントレイルなど |
5月20日 | 竹之下 智昭 | 栗東 | 1998年 | テイエムジンソクなど |
10月26日 | 山田 敬士 | 美浦 | 2018年 | トーセンヴァンノなど |
11月11日 | 熊沢 重文 | 栗東 | 1986年 | ステイゴールドなど |
12月17日 | 松田 大作 | 栗東 | 1997年 | スワーヴアラミスなど |
12月31日 | 田中 勝春 | 美浦 | 1989年 | ヤマニンゼファーなど |
12月31日 | 柴山 雄一 | 美浦 | 2000年 | ロックドゥカンブなど |
12月31日 | 平沢 健治 | 栗東 | 2001年 | タガノエスプレッソなど |
2023年に引退したJRA調教師
引退月日 | 氏名 | 所属 | 免許取得年 | 主な管理馬 |
2月28日 | 大江原 哲 | 美浦 | 1996年 | タケミカヅチなど |
2月28日 | 五十嵐 忠男 | 栗東 | 1993年 | テイエムプリキュアなど |
2月28日 | 池添 兼雄 | 栗東 | 1997年 | ヤマカツスズランなど |
2月28日 | 橋田 満 | 栗東 | 1983年 | サイレンススズカなど |
2月28日 | 南井 克巳 | 栗東 | 1999年 | ウイングアローなど |
7月28日 | 服部 利之 | 栗東 | 1998年 | ブルーコンコルドなど |
9月20日 | 浅野 洋一郎 | 美浦 | 1993年 | アミサイクロンなど |
次回(中編)はダート・2歳・海外の競馬を振り返ります
次回は2023年のダート戦線・2歳戦線・海外競馬について振り返る予定です。
現在、記事を執筆中ですので、公開までもうしばらくお待ちください。