今回も、7月2週に開催された2歳新馬と2歳未勝利戦を観戦した感想や勝ち馬の独自評価を記事にします。
話題の高額馬もデビューしましたが、結果はどうだったでしょうか。
2023年7月2週 2歳新馬・未勝利戦の観戦記
話題の注目馬が出走した7月2週でしたが、それらを打ち負かす馬が現れました。
そして、私が独自に勝ち馬全頭を評価した結果は、次の画像のとおりです。
この画像は、私が独自に作成しているデータベース(Notion)から引用したものです。表の右から2列目がレースの評価、1列目が血統の評価になります。
評価の基準については、以下の過去記事をご参照ください。
そんな中、高評価の馬が4頭いましたので、これらを紹介します。
レガレイラ(牝馬)
1頭目は、過去にクラシック馬を輩出している函館芝1,800mを勝ち上がった牝馬のレガレイラです。
同レースでは、ソダシの半弟カルパ(2番人気)が話題を集めていましたが、単勝一番人気はこの馬でした。
POGでも注目されていたレガレイラですが、勝ち方も鮮やかで、直線でグイグイ伸びる末脚が能力を感じさせました。タイムも優秀です。
血統も魅力的で、兄に’22菊花賞4着のドゥラドーレス(父ドゥラメンテ)がおり、ディープインパクトを産んだウインドインハーヘアの母系ですので、クラシックも期待できそうです。
ミカエルパシャ(牡馬)
2頭目は、話題の高額馬2頭を破った牡馬のミカエルパシャです。
このレースには、2022年セレクトセールで金子真人氏に2億4,200万円 で落札されたラケダイモーン(父レイデオロ)と、同じく藤田晋氏に2億2,000万円 で落札されたドゥマイシング(父ドゥラメンテ)が出走していましたが、前者は2着、後者は3着でした。
この2頭を負かしたのがミカエルパシャです。
勝った相手も相手ですが、レースぶりも2頭に影すら踏ませない全く危なげない勝ち方で、最後は余裕すら感じさせる走りで2頭を突き放しました。
パドックでは、ラケダイモーンが良く見えましたが、ミカエルパシャも負けず劣らずいい雰囲気を出していました。
血統的にはこれといって強調するところはありませんが、父エピファネイアのスタミナと瞬発力を受け継いているように見えました。
ちなみに、ミカエルパシャは前記2頭と同じセールで3,410万円で落札されています。
これだから競馬は面白いですよね。
ブシン(牡馬)
3頭目は、藤田晋氏の所有する超良血馬ブシンです。
外国産馬のブシンは、全兄に’20ケンタッキーダービーと’20ブリーダーズカップクラシックを勝ったオーセンティック(Authentic)がいます。
ブシンは、デビュー2戦は芝短距離で使われましたが結果が出ませんでした。
今回はダートに変わり、本来の力が発揮できたのでしょう。
レースぶりはなかなか見どころがあり、いい脚を使って差し切り勝ちを収めましたが、もっと距離が長い方が良いと思います。
鞍上の武豊騎手とのコンビで、クロフネの再来と言われるまでに活躍をして欲しいものです。
エコロヴァルツ(牡馬)
最後の4頭目は、レースぶりが気になったエコロヴァルツです。
エコロヴァルツはこのレースで2番人気でした。勝ちタイムもそこまで早くありません。
何が気になるかというと、勝った相手とその勝ち方です。
2着はキャロットファームの牝馬ルシフェル(父ハーツクライ)で、単勝1.3倍の圧倒的1番人気でした。POGでも注目を集めていた1頭です。
その評判馬に完勝でした。しかも、鞍上のデムーロ騎手は肩ムチだけで本気で追っていませんでした。
直線に入った時の瞬発力もあり、小回りのコーナリングも上手で、センスを感じました。
血統的には地味ですが、キタサンブラックと同じブラックタイド産駒ということで、母父キングカメハメハということもありクラシックも狙える気がしています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
中距離のレースも増えてきて、牡馬クラシックを狙う馬たちのデビューが楽しめるようになりました。
それにしても、新種牡馬のスワーヴリチャードはここまで4頭が勝ち上がっていて優秀ですね。一方、レイデオロはまだ勝ち上がる馬がいません。まあ、これからですね。
POGでスワーヴリチャード産駒も狙ってみたいと思います。