
2024~2025年シーズンのPOGもあっという間に終わり、いよいよ2025年デビューの2歳馬たちが新馬戦(メイクデビュー)に出始めました。
今シーズンもPOGファンの皆様のために、2歳馬たちの新馬戦と未勝利戦のレビュー記事を書いていきます!
今回もレースぶりが目を引いた注目馬が2頭いましたので、紹介します。
2025年7月第2週 2歳新馬戦 レースレビュー
私KBが独自に勝ち馬全頭を評価した結果はこちらです。

これらの画像は、私が独自に作成しているデータベース(Notion)から引用したものです。表の右から2列目がレースの評価、1列目が血統の評価になります。
- レースの評価基準
- ・タイム
・相手関係と着差
・レース全体のスムーズさ(成熟度)
・勝ち方のインパクト - 血統の評価基準
- ・父馬の産駒成績
・母馬の産駒成績
・血統の良さ(近親馬の成績、牝系の評価、良血とされる系統の数)
・バランス(インブリード、ニックス、欧州系・米国系・日本系のバランス)
★5つが満点で、星★の数が多ければ多いほど評価は高くなります(ウイニングポストのコースポ方式です)。
では、注目の馬を紹介しましょう。
注目馬1 マルガ(2歳牝馬)
- マルガのプロフィール
- 父 モーリス
母 ブチコ(母父 キングカメハメハ)
馬主 金子真人ホールディングス
生産者 ノーザンファーム
調教師 須貝尚介(栗東)
初勝利 R7.7.12 函館 芝1,800m 2歳新馬 勝ちタイム1:48.1
評価 レース★★★★ 血統★★★★★
適性 芝1,400m~2,000m
ターフにひときわ光る白毛の馬体、そして金子真人オーナーの勝負服と、須貝尚介厩舎。
そうです。あのアイドルホースが日本競馬界に戻ってきました。
お姉さんのソダシと同じ、7月の函館芝1,800mでデビューしたマルガ。
マルガのデビュー戦を一目見ようと、函館競馬場には多くの競馬ファンが集まりました。
鞍上には、こちらもアイドルの武豊騎手。
これで人気にならないわけがありません。
あっさり先頭に立ったマルガは、余裕の走りで後続を寄せ付けずに3馬身差の逃げ切り勝ち。しかも、姉の勝ちタイムより2秒以上も速いレコードタイムを叩き出し、見た目の華やかさだけではなく能力の高さもファンに見せつけました。
スピードはかなりありそう。阪神ジュベナイルフィリーズ、そして桜花賞へと続くクラシックロードを順調に駆け抜けていくでしょう。
果たしてお姉さんを超えるような馬になっていくのでしょうか。
注目馬2 ルージュボヤージュ(2歳牝馬)
注目馬の2頭目は、3冠馬コントレイルに待望の初勝利をもたらしたルージュボヤージュです。
- ルージュボヤージュのプロフィール
- 父 コントレイル
母 クイーンズアドヴァイス(母父 Orpen)
馬主 東京ホースレーシング
生産者 社台ファーム
調教師 国枝栄(美浦)
初勝利 R7.7.13 福島 芝1,800m 2歳新馬 勝ちタイム1:53.6
評価 レース★★★★ 血統★★★★
適性 芝1,600m~2,200m
期待を集めてデビューした馬たちが次々に敗れ去り、心配の声がささやかれ始めたコントレイル産駒たちでしたが、ついに種牡馬としての初めての勝利がもたらされました。
しかも、ただ勝っただけではなく、コントレイル産駒の素質の高さを証明する見事なレースぶりを披露したのがルージュボヤージュでした。
2番手から4コーナーで自然に先頭に立つと、直線では肩ムチだけで4馬身突き抜けました。
レースぶりを見る限り完成度はかなり高く、瞬発力も相当ありそうです。
まさに、コントレイルの素質をそのまま受け継いだような馬という印象です。
半兄には中距離でそこそこの活躍をしたレッドランメルト(父ディープインパクト)がおり、ルージュボヤージュも2000m前後で活躍しそうです。
ただ、瞬発力を生かして1600mくらいの距離でも十分に勝負できるでしょうし、クラシックのど真ん中で活躍するような馬になると期待しています。
まとめ
今回はレースぶりが目立った2頭を注目馬として紹介しました。
今回の勝ち上がり馬の中でいうと、オープンクラスで活躍中のバルサムノートの半妹スターアニス、父がFrankelで母も仏1000ギニー馬という良血馬クールフランなども血統的に期待できそうですが、この時期の2歳馬だけに今後の成長次第というところもあります。
これからもPOGファンの方に喜んでいただけるよう、このレビュー記事を書き続けていきたいと思います!
以下のYouTube動画もぜひ参考にご覧になってください。
参考文献
「週刊Gallop 臨時増刊 丸ごとPOG 2025~2026」(サンケイスポーツ)