12月14日に最終回を迎えた日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」。
予想したとおり、いや、予想を上回る素晴らしい最終回だった。
第7話で山王耕造が亡くなり、寂しくなっていたところに、最後の最後で耕造の”渾身の一撃”がさく裂した。
やはり、このドラマは山王耕造が主役だったのだ。
詳しくは私のレビュー動画を参照してほしい。
「動画が参考になった」との声が励みに
「競馬文化研究家として、ここで動画を作らなければいつ作るのだ?」という思いで、ヒーヒー言いながら計10回分の放送を解説動画にしてYouTubeに投稿してきた。
動画に対するコメントで嬉しかったのは
「解説が分かりやすかった」
「勉強になった」
「競馬に興味を持った」
「動画のおかげでよりドラマが楽しくなった」
といった声。
正直に言って、かなりしんどい2か月を過ごしたが、この声を聴くだけで報われた気がする。
何より、自分自身の学びになった。
競馬についての理解や興味・関心を深めるにはどうすればいいか、ということを身をもって体験できたし、自分の知らなかった競馬の世界について見識を深めることもできた。
このドラマをリアルタイムで見ることができ、その歴史に自分の実績を刻むことができたのは、本当によかった。
YouTubeのチャンネル登録者が5倍に
レビュー動画を投稿することでさらに良かったことは、動画を投稿する前と比べてチャンネル登録者が5倍以上に増えたことだ。
予想されたことだが、動画を投稿するたびに増えていく登録者数を見て、自分への期待と責任の大きさを実感した。
これが、自分のモチベーションにもつながったと思う。
問題は、これからだ。
「ザ・ロイヤルファミリー」が終わったにもかかわらず、チャンネル登録者が減っていかないのだ。
そればかりか、最終回のレビュー動画を見た視聴者が新たにチャンネル登録してくれる。
これは予想していなかった。
自分の仮説としては、チャンネル登録者は、少なくとも競馬に対する強い関心を持っている。
ただ、「今は」という条件付きで、今後その関心が薄れていく可能性もある。
自分に対する期待。
それは、「ザ・ロイヤルファミリー」で体感した競馬のドラマと興奮を、私のこれからの動画でもう1度味わわせてほしい、と。
今後は解説動画とドキュメント動画を中心に投稿
これまでの視聴者層は、主にはドラマのレビュー動画であるが、どうやら40代以上の女性が大多数を占めている。
これは、予想はしていなかったが、自分としては狙っていた層である。
なぜなら、従来の競馬コンテンツというと、どうしても男性がメインのターゲットになっており、女性をターゲットにしたコンテンツも、「UMAJO(ウマジョ)」という若々しいキラキラしたイメージが強かった。
そう、これまでまったく相手にしていなかった40代以上の女性(いわゆる”マダム”たち)を、初めてといっていいくらい撃ち抜いた競馬コンテンツが、図らずも「ザ・ロイヤルファミリー」だったのだ。
今、このマダムたちが競馬に強い関心を持っている。
競馬という男性的で近づきがたい世界に、こんなにも純粋に心を動かされるドラマがあったのか、と今、皆が気づいたのだ。
とすれば、いわば「競馬は初心者だが、人生の酸いも甘いも知っている層」に対して響くコンテンツ、これを私が届けることでこれらの層がまぎれもない競馬ファンへと変わっていくだろう。
少なくとも、初心者にはわかりにくい競馬の世界観や専門用語を解説することで競馬への偏見や疑問が晴らせたわけだから、ここは続けていく必要があるだろう。
そして、この層に必要なのは、ドラマであり、物語である。
競馬はあまり知らないが、人生がどういったものかは知っている。
そういう層には、まさに寺山修司の名言「人生は競馬そのもの」という世界観や競馬観を届けるのだ。
競馬は、馬だけのものではない。人と馬の絆をつむぐ物語なのだ。
こういった競馬の世界観を伝えるためには、人が重要だ。
つまり、人生や人の物語を伝えることが、競馬を深く愛することにもつながるだろう。
ギャンブルで負ける人にも物語がある。
推し馬を追いかけ続ける人にも物語がある。
サブカルチャーとして競馬を楽しむ人にも、血統マニアにも物語がある。
これをドキュメントとして届けるのだ。
