【6月第3週】2歳新馬戦レビュー【25/26POG】

【6月第3週】2歳新馬戦レビュー【25/26POG】

2024~2025年シーズンのPOGもあっという間に終わり、いよいよ2025年デビューの2歳馬たちが新馬戦(メイクデビュー)に出始めました。

今シーズンもPOGファンの皆様のために、2歳馬たちの新馬戦と未勝利戦のレビュー記事を書いていきます!

今回もレースぶりが目を引いた注目馬が2頭いましたので、紹介します。

2025年6月第3週 2歳新馬戦 レースレビュー

私KBが独自に勝ち馬全頭を評価した結果はこちらです。

2025年6月21日~22日 2歳新馬戦全レースの勝ち馬と評価

これらの画像は、私が独自に作成しているデータベース(Notion)から引用したものです。表の右から2列目がレースの評価、1列目が血統の評価になります。

レースの評価基準
・タイム
・相手関係と着差
・レース全体のスムーズさ(成熟度)
・勝ち方のインパクト
血統の評価基準
・父馬の産駒成績
・母馬の産駒成績
・血統の良さ(近親馬の成績、牝系の評価、良血とされる系統の数)
・バランス(インブリード、ニックス、欧州系・米国系・日本系のバランス)

★5つが満点で、星★の数が多ければ多いほど評価は高くなります(ウイニングポストのコースポ方式です)。

では、注目の馬を紹介しましょう。

注目馬1 モノポリオ(2歳牡馬)

注目馬の1頭目は、血統的にもクラシックで期待大のモノポリオです。

モノポリオのプロフィール
 リアルスティール
 ミスエーニョ(母父 Pulpit)
馬主 サンデーレーシング
生産者 ノーザンファーム
調教師 森一誠(美浦)
初勝利 R6.6.21 東京 芝1,800m 2歳新馬 勝ちタイム1:47.8
評価 レース★★★★ 血統★★★★
適性 芝1,600m~2,400m

2週間前にも同じ東京1,800mでデビュー勝ちしたダノンヒストリーを注目馬として取り上げましたが、やはりこの条件で勝つ馬はクラシックの匂いがプンプンしますね。

しかも、血統はバリバリのクラシック向き。父は現役時代にクラシックで活躍、種牡馬としてもレーベンスティールフォーエバーヤングといった名馬を輩出しているリアルスティールですし、上の兄弟にはミスエルテミアネーロショウナンザナドゥといった2歳・3歳重賞を勝った馬たちもいます。

レースぶりもまさにクラシック有力馬らしい優等生の走り。中団で折り合い、直線で楽に抜け出して2馬身半突き抜けての快勝でした。タイムもなかなかです。

モノポリオもクラシックのど真ん中を行く馬になりそうですが、心配なのはこの馬の兄弟に早熟な馬が多いこと。モノポリオ自身もすでに完成度が高いのですが、父がリアルスティールに変わってどのくらい成長力を発揮できるかが鍵でしょう。

注目馬2 ブラックチャリス(2歳牝馬)

注目馬の2頭目は、今シーズンも期待の大きいキタサンブラック産駒のブラックチャリスです。

ブラックチャリスのプロフィール
 キタサンブラック
 ゴールドチャリス(母父 トゥザワールド)
馬主 フィールドレーシング
生産者 ノーザンファーム
調教師 武幸四郎(栗東)
初勝利 R6.6.21 函館 芝1,200m 2歳新馬 勝ちタイム1:08.2
評価 レース★★★★ 血統★★★
適性 芝1,200m~1,600m

昨シーズンのPOGではダービー馬クロワデュノールを始め、たくさんの素質馬を送り出したキタサンブラックですが、今シーズン最初に現れた期待馬は、スプリント戦で素晴らしいスピードを披露したブラックチャリスでした。

キタサンブラック産駒の短距離馬と言えば、昨年の函館2歳ステークスを完勝したサトノカルナバルが思い出されますが、ブラックチャリスはその函館2歳ステークスよりも速いタイムでデビュー勝ちを収めています。
今の函館競馬場は高速馬場(速いタイムが出やすい芝の状態)なので、タイム自体に大きな驚きはありませんが、それでも短距離で後続を3馬身も突き放した勝ち方はこの馬の非凡さを感じます

牝馬のブラックチャリスは、阪神ジュベナイルフィリーズ→桜花賞→NHKマイルカップという一昨年のアスコリピチェーノと同じようなローテーションになる気がしますが、もしかするとマイル(1,600m)は距離適性的にギリギリかもしれません
母も現役時代は1,200m~1,400mで活躍した馬でしたから、現時点では母と同じ距離適性の可能性がありますが、果たして母父トゥザワールド(現役時代は有馬記念2着)がどう出るか、今後のレース選択に注目です。

まとめ

今回はレースぶりが目立った2頭を注目馬として紹介しました。

今回の勝ち上がり馬の中でいうと、新種牡馬インディチャンプ産駒のタイセイボーグ、皐月賞馬ミュージアムマイルの半妹フェスティバルヒルなども血統的に期待できそうですが、この時期の2歳馬だけに今後の成長次第というところもあります。

これからもPOGファンの方に喜んでいただけるよう、このレビュー記事を書き続けていきたいと思います!

以下のYouTube動画もぜひ参考にご覧になってください。

YouTube 【新馬戦ダイジェスト】モノポリオ・フェスティバルヒル ほか | 6月21日~6月22日(東京・阪神・函館) | JRA公式

参考文献

「週刊Gallop 臨時増刊 丸ごとPOG 2025~2026」(サンケイスポーツ)

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